私は季節関係なくよく本を読みます。和書・洋書合わせて年間50冊くらい。

でも最近自分の好みで選ぶと、好きな著者のあるいはその著者関連の本になってしまい、飽きてしまっていました。

そこで、友人に「今まで読んだことない本が読みたい!」と相談したところすすめられたのがウイリアム・ゴールドマン著"The Princess Bride"です。 

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20141103ThePrincessBride
この本、表紙には「S. Morgenstern's Classic Tale of True Love and High Adventure」 (=S・モーゲンスターンによる真実の愛と大冒険)と書いてあります。ところがページを開くなり本書の作者、ウイリアム・ゴールドマンが寄稿した「プリンセスブライド30周年記念版の紹介」が始まります。

とりあえず最初の40ページほど読んでみましたが「大冒険」など全く起こりそうもない展開。

しかもゴードマン氏が映画『The Pricess Bride』(これは実際に存在する映画)の撮影に立ち会う様子が描かれているシーンがあるのですが、映画に出演した実在の俳優がどんどん出てきて頭は完全にパニック状態に。

たまらず調べてみると、作中のウイリアム・ゴールドマンやその妻子は架空の人物で、出身であるフローリンという国も架空。当然、作中に出てくるフローリン出身の作家、S・モーゲンスターンも架空の人物で、モーゲンスターンの書いた作品「The Princess Bride」もまたフィクションの中に存在するフィクションということらしいのです。 

ややこしい!

意味が分かったところで読み進めていきました。ゴールドマン氏が幼い頃、父の読み聞かせてくれたS・モーゲンスターン著の「The Princess Bride」を大人になって読んでみると、子供の頃に覚えた感動が全くないことに気付きます。

実は、父はいいところだけをかいつまんで読み聞かせてくれていたことが分かり、ゴールドマン氏は要約版を編纂する決心をします。

前述の記念版の紹介が終わり、70ページ前後から作中のゴールドマン氏の要約した「The Princess Bride」が始まるというわけです。要約版ということで所々、ゴールドマン氏の注釈が入ります。

「The Princess Bride」では表紙の文句にもある通り、中世のフローリンを舞台にした恋愛・冒険、さらに友情、それだけでなく死人が生き返ったりする不思議な魔法(?)など少々SFっぽい要素を含んだ話が展開します。

最後の150ページは冒険がとても面白く、一気に読み終わりました。

間違いなく、今まで読んだことのない類の本で、いつもとは違う脳の部分を使っている感じがしました。

英語の難易度はさほど高くなく、一時間で15~20ページ位のペースで読めました。

ただ総ページ数が500ページ程度と少々厚めなのでペーパーバック初心者にはおススメしませんが、冒険・恋愛ものが好きな人は、この秋の夜長に挑戦してみては?

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今日の覚えておきたい英会話表現:
"Your guess is as good as mine." -The Princess Bride page 329
さあ、分からん。(=あなたの推測は私のと大して変わらない)

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