英語学習において避けては通れないのがリスニング。

リスニングが出来ないとテストではいい点は取れませんし、実際の英会話でも何度も聞き返す羽目になるし。

何度も聞き返した挙句、相手が言っていたことが自分が既に知っている簡単な単語だった場合は本当に悔しいですよね。

かくいう私も先日ネイティブと話す機会があり、「slavery」が聞き取れず、「slaveryというのは・・・」と意味から説明してもらいそうになったことがありました。その単語知ってるし!と思ったのと同時に、リスニング力をさらに鍛えて行こうと心に誓いました。

そこでリスニング力強化におすすめなのが、「ディクテーション」です。

ディクテーションとは

ディクテーションとは聞いた音声をそのまま書き取る学習法です。

一言一句正確に聞き取る練習になりますし、自分が聞き取れた箇所、聞き取れなかった箇所が一目で分かるので、自分の強化すべきポイントをしっかりつかめます。

また聞き取ってすぐに書いていくので、つづりを正確につづる練習にもなります。

用意するもの

必要なものは筆記用具と紙。ノートでも、コピー用紙でも、なければ裏に何も書かれていないチラシでも構いません。

そしてパソコンや携帯音楽プレーヤー等の音声が再生出来る機器。

任意のポイントで繰り返し再生の出来る「A-Bリピート」機能が付いている機器だと便利です。私はたいていSonyのWalkmanを使っています。
20141118SonyWalkman
こんな感じです。

あとは音源ですね。どんな音源が効果的かは後で詳述します。
再生準備が出来たら、Let's roll! 

ディクテーションをする回数と時間

ディクテーションは問題集を解くのと違い、10回やる、20回やるといった決まりはありません。終了の目安として聞き取った文章が意味を成しているかで判断します。

例えば "Can I have a copy of the agenda for the meeting?" という文章のディクテーションをしたとします。

でも聞き取れたのは"Could I have _ copy of _ agenda for _ meeting?" と"can"か"could"かどちらを言っているのか分からない、冠詞も"a"なのか"the"なのか分からない。

それでも「会議に向けて議事録のコピーが一部欲しい」という意味は十分に成すので、ここまで聞き取れたらOKです。

もちろん、「"a"も"the"も完璧に聞き取ってやる!!」と挑戦してみたい方は・・・頑張って下さい!!Good luck!


使用する音源

最初は短めのもの、単語が5~10個くらいの1行の文章から始めてみることをおすすめします。

たった1行なんて楽勝!と侮るなかれ。日本語にないイントネーションや弱調があり(特にon, in, atなどの前置詞)、意外と難しいですよ。

具体的には市販の英会話表現集やNHKのラジオ英会話基礎英語等)が良いと思います。特にNHKのラジオ講座は色々なレベルの人向けの講座があるのでおすすめです。

あと英検を目指すなら英検のリスニング問題(高橋書店絶対合格英検シリーズ等)を、TOEICならTOEICのリスニング問題(TOEICテスト新公式問題集等)を、ビジネス英語ならCNN English Express等を、エンタメ情報ならEnglish Journal等の英語素材を使うのが良いですね。自分の目的に合った音源を使うことが一番大切です。

もちろん、好きな分野の音源を使うのもいいですね。

映画を字幕なしで観られるようになるのが目標なら、セリフをディクテーションするのも十分アリです。(1度に1作品全てとなると大変な労働になってしまうので、1日で5分間分という具合にちょっとずつ。)

私は音楽が好きなので、洋楽のディクテーションを続けています。

注意点

選ぶ素材の注意点として、必ず英語の原稿(スクリプト)が付いているものが良いです。聞き取りっぱなしで答え合わせをしないと、聞き取れない箇所がずっと聞き取れないままになってしまうためです。

聞き取った後の答え合わせは非常に重要です必ず実施してください。

それから、つづりもおろそかにせず、厳しくチェックしてください。日頃からつづりをきちんと練習しておくと、作文を課す試験(英検準1級以上、IELTSやTOEFL等)で大いに役に立ちます。

つづりをちゃんと練習していて個人的に一番役に立っていると思うのはネイティブの友人とチャットする時ですね。文字だけでの会話になるので、つづりの正確さは円滑なコミュニケーションに不可欠と言えます。

20141104TheseDays
写真はTAKE THATの最新シングル「These Days」のディクテーションを終えたところです。

まだCDは発売されていないので、YouTubeで聴き、ネットにある歌詞サイトで答え合わせをしました。1曲で答え合わせも含めて大体30分くらいです。(この曲は難しかったので50分位かかりました。)

ディクテーションを始めた頃は1曲大体1時間半、長い時には2時間近くもかかっていたことを考えれば、確実に力はついていると思います。

間違えた箇所は赤いボールペンでチェックを入れます。こうして見ると間違いだらけで恥ずかしいですね(笑)

私は今年5月に受けたTOEICでもリーディングが435点に対してリスニングは465点でした。先月受けた英検でもリスニングの方が良かったので、これからもずっと続けていくつもりです。

▼先月の英検挑戦記事

地道な作業なので、向き不向きはあるとは思いますが、続けると効果抜群ですよ。 

ぜひがんばってください!


今日の覚えておきたい英単語:
skimp  動詞 けちけちする;(お金)を出し惜しむ
"It's expensive, but bulletproof glass is not the sort of thing you skimp on." -Burn Notice Season 2
値は張るが、防弾ガラスはケチっていいものではないのだ。


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