【2022年4月26日更新】
1. The Japan Times on Suday の紙面が2021年4月にリニューアルされ価格も変わりました。
2.
 Asahi Weeklyも2022年4月にリニューアルと価格改定がありました。

私の英語学習でとても重要な役割を果たしている英字新聞。最新の時事英語を自然な英文で吸収出来るのが最大の利点です。どの程度時間を掛けて読むかによって多読も精読もできるので、リーディングの練習素材として非常に使いやすいです。

私が現在読んでいるのは"The Japan News"です。幸いにも家から一番近い駅で買えるので、読みたい時に買いに行っています。

さて、今回は私が今まで読んだことのある英字新聞の特徴、難易度などをまとめました。

*当記事は広告リンクを含みます。

日刊

The Japan News (旧 The Daily Yomiuri)

TheJPNews161007
読売新聞社が発行する日刊英字新聞です。国内のニュースと海外のニュースのバランスがよく、読みやすいです。読売新聞との共通記事も多く、英語が分からない場合は読売新聞を読んで理解するという手も。ただ継続して読むには、最低でも洋書を一冊読み切れるだけの英語力は必要です。

土曜日には読売新聞の日曜版に掲載されている漫画、「猫ピッチャー」の英訳版もあります。漫画とはいえ侮れず、意外と勉強になります。

他の英字新聞が続々と値上げされるなか、一部税込み150円と手ごろな値段も魅力の一つです。

ページ数:16
日本語解説:一部あり(社説と学習者向けの記事のみ)
語彙:普通~やや難
総合難易度:★★★☆☆ 
価格:税込み150円 (一部)、3,665円(定期購読1か月)

こんな人におすすめ:
・英語中級者~上級者 ・読売新聞を購読している人 ・英検準1級&1級の長文・作文対策をしたい人

こんな人には不向き:
・英語初級者 ・洋書を一冊も読み切った事がない人  

The Japan News 公式サイト [別ウインドウで開きます]
https://the-japan-news.com

The Japan Times

TheJapanTimes160413
ジャパンタイムズ社が発行する日刊英字新聞です。The Japan Newsより語彙が難しく、扱う内容も海外のニュースが多め。英検1級レベルの語彙表現が1記事に必ず3~4個出現する上に、日本語での解説はありません

また2013年より、インターナショナル・ニューヨークタイムズとの業務提携により、付録としてThe International New York Timesが付いてきます。じつはこれがThe Japan Times本体よりもページ数が多く、語彙も難しいです。

内容は日本語の新聞に比べると、国際面が充実しています。日本語の新聞でちょっと報道されただけの事件・事故の続報など、英字新聞ならではという記事が多いです。

また日本に住む外国人に向けた、日本の文化や習慣を紹介する記事も多く、日本について改めて学ぶことが多いです。

紙面の余白が少ない印象で、ページ数の割に情報が多いです。

ページ数:12 + 18(付録のThe International New York Times)
日本語解説:なし
語彙:The Japan Times 難 & The International New York Times 超難
総合難易度:★★★★★
価格
紙版:税込み230円 (二部構成・一セット)、5,660円(定期購読1か月)
電子版:一か月税込み3,000円(The Japan Times Website購読料)

こんな人におすすめ:
・英語上級者~ネイティブ ・情報収集したい人 ・たくさんの英語に触れたい人 ・日本語の新聞だけでは得られない情報を得たい人 ・英検1級の語彙・長文問題と作文対策をしたい人

こんな人には不向き:
・英語初級~中級者 ・英語学習法を知りたい人 ・英字新聞を読んだことがない人 ・洋書を一冊も読み切ったことがない人

The Japan Times 公式サイト [別ウインドウで開きます]
https://www.japantimes.co.jp

週刊

Asahi Weekly

AsahiWeekly220426
朝日新聞社の週刊英字新聞です。紙面が難易度別に読めるように工夫されていて、中級以上向けのニュース記事が16ページから19ページに集中している点が良いです。

朝日ウィークリー公式サイトで、ネイティブによる記事の読み上げ音声を聞くことができます。会員登録不要で聞くことができるのもお手軽で良いです。

英語の文法や表現が学べる、英語学習者向けの記事(映画、芸能、旅行など)が充実していて、その記事を読むだけでも楽しいです。なので英語初級から上級者まで幅広いレベルの人が読める新聞です。 

上に書いたように、ニュースは4ページほどしかないので、情報媒体としての「新聞」を求めている人には不向きです。
 
ページ数:24
日本語解説:あり(英語6:日本語4)
語彙:易~普通(多くの記事に日本語の解説あり)
総合難易度:★★☆☆☆
発売日:毎週日曜日
価格:税込み340円(一部)、1,300円(定期購読1ヶ月)

こんな人におすすめ:
・英語初級者~上級者 ・英語学習をしたい人 ・簡単に多読をしたい英語上級者 ・英検準1級&2級の語彙と長文対策をしたい人

こんな人には不向き:
・情報収集が目的 ・ 少しでも多くの時事英語に触れたい人 

Asahi Weekly 公式サイト [別ウインドウで開きます]
http://www.asahi.com/english/weekly/

Asahi Weekly 富士山マガジン商品ページ [外部リンク]
Fujisan.co.jp -Asahi Weekly

▼Asahi Weekly 2022年度刷新版レビュー


The Japan Times Weekend (旧The Japan Times on Sunday)

TheJapanTimesWeekly191110
The Japan Timesの週刊版です。ニュースの分量が豊富で、英語学習の手段としてだけでなく、情報収集の手段としても非常に役に立ちます。

語彙の難易度は日刊のThe Japan Timesと変わらず、難しいです。さらに、日本文化を紹介する記事だけでなく英語の漫画もあり、英語圏のユーモアも学ぶことが出来ます。

2021年4月より、The New York Times 週末版も加わり、分量アップ。かなりのボリュームになりました。

難易度に関して、日刊紙との違いは分量の少なさだけです

ページ数:28
日本語解説:なし
語彙:難
総合難易度:★★★★☆
発売日:毎週日曜日
価格:税込み350円(一部) 、4,550円(定期購読3か月)
☆2021年4月より The New York Times 週末版の内容も加わり、価格も280円から350円になりました。

こんな人におすすめ:
・英語中級者~上級者 ・情報収集が目的の人 ・英検1級&準1級の語彙・長文・作文問題対策をしたいけど、日刊ほど時間とお金を掛けたくない人 

こんな人には不向き:
・英語初級者 ・ニュース記事ばかりではなく、英語学習者向けの記事も読みたい人 ・全部読み切らないと気が済まない中級者(全部読むとなると上級者でも読み疲れる時があります)

本紙を読んだ感想、購読の仕方などは以前、記事にまとめました。
こちらもご覧下さい>>ジャパン・タイムズ日曜版を購読する

ジャパン・タイムズ日曜版の読了時間を計ってみた

The Japan Times Weekend 公式サイト [別ウインドウで開きます]
https://club.japantimes.co.jp/jtos/

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Fujisan.co.jp - The Japan Times Weekend

The Japan Times alpha

TheJPTimesALogo201210
The Japan Timesの学習者向けの週刊紙です。
※The Japan Times STは2018年6月にリニューアルされ、名称も「The Japan Times alpha」になりました。

ほとんどの記事に日本語訳と解説がついています。ニュース記事は5ページ程度で、残りは学習者向けの記事です。話題の映画解説、クロスワード、コラム、旅行記など充実しています。

またAlpha Clubという専用のサイトで、ネイティブによる記事の読み上げ音声を聞くことができます。

語彙・表現の難易度自体は低いですが、24ページと分量があります。Asahi Weeklyとページ数は同じですが、記事の難易度の高さのせいか、情報量はこちらの方が多い印象です。さらに学習ドリル記事があるので、全てこなすには、それなりの時間と英語力(それから根気)が必要です。

読みたい時にだけ手に入る環境にある場合を除いて、英字新聞初心者にはおすすめしません。

上級者でも変わった使い方として、日本語の解説や自然な訳が多い点を活かし、翻訳の練習に使うのも良いかもしれません。

ページ数:24
日本語解説:あり (英語6:日本語4)※更にThe Japan Times alpha公式ホームページに、記事の日本語全訳あり。ほとんどの記事を網羅しています。
語彙:やや易~やや難 (ほぼ全ての記事に日本語の解説あり)
総合難易度: ★★★☆☆
発売日:毎週金曜日
価格:税込み320円(一部)、3,750円(定期購読3か月)

こんな人におすすめ:
・英語中級者 ・あまり負荷をかけずに多読をしたい上級者 ・翻訳を勉強中の人 ・英検準1級&2級の語彙&長文対策をしたい人 ・ネットも使ってとことん勉強する気のある人

こんな人には不向き:
・英語初級者 ・英字新聞を読んだことがない人 

▼The Japan Times alpha 公式サイト [外部リンク]
https://club.japantimes.co.jp/alpha/

The Japan Times alpha 公式定期購読申込みページ [外部リンク]
「ジャパンタイムズ・アルファ」購読申し込み
 
The Japan Times Alpha 富士山マガジン商品ページ [外部リンク]
Fujisan.co.jp - The Japan Times Alpha

▼The Japan Times alpha 3ヶ月定期購読レビュー


▼2020年版、週刊英字新聞についてまとめた記事はこちら


紙版と電子版どちらが好み?

スマホやタブレットなどの携帯端末の普及に伴い、紙の新聞だけでなく、デジタル新聞も一般的になってきました。私は紙の新聞が好きですが、電子版の方を好む人もいるでしょう。

それぞれの長所をまとめました。

紙版の長所

・長時間読んでも目が疲れにくい。私の使っているタブレット(Nexus7 2013)のせいかもしれませんが、電子版は30分も読み続ければ目が痛くなってきます。その点、紙は楽です。PC用メガネもいりません。

・記事の大きさでそのニュースの重要度が分かる。その日、新聞社が一番伝えたい情報は一面の一番目立つ所に掲載されます。紙の場合、その情報が直感的に受け取りやすいです。

・人と貸し借りが出来る。本と違い、あまり貸し借りでの利点はないかもしれません。私の場合、以前は人が読み終えた新聞をもらうと嬉しかったので、この点は紙版の長所かと思っているのですが、どうでしょう?

・ペンで直接書き込みが出来る。手書きは面倒ですが、そのおかげで書き込んだ内容を覚えやすいです。そのため、紙版の方が学習者向きと言えます。

電子版の長所

・かさばらない。紙版はそれなりの場所をとります。ポケット、あるいは小さいバックに入る携帯端末で読める電子版の圧倒的な長所です。また読み終わった新聞の処分にも困りません。

・知らない単語・表現をすぐにネットで調べられる。さらに音声で発音を確認できる。これは電子版の最大の利点と言えます。通勤時に読む人にとって、知らない単語に出くわすたびに電子辞書を取り出して調べるのは無理があるので、これは便利です。

・記事の音声読み上げ機能が使える。新聞によっては記事を音声で読み上げてくれる機能があります(The Japan Newsなど)。これも電子版のみで使える便利な機能です。

・配達の遅れがない。紙版の場合は、気象条件や住んでいる地域によっては配達に遅れが出る場合があります。その点電子版は配信されれば即読めます。

ちなみにAsahi Weekly, The Japan Times on Sunday などの電子版はオンライン書店「Fujisan.co.jp」というサイトで扱っています。

▼Fujisan.co.jp
[外部リンク]


どちらを選ぶかはライフスタイル次第

私の場合、外出先で新聞を読んでいる時に分からない単語・表現に出くわした際は、線を引いておいて家に帰ってからまとめて調べます。現在ではほとんどの記事を辞書なしで読めるのでこの方法で十分。それもあって、電子版より紙版の利点の方が大きいです。

ただ私と違ってよく出かける人、家に帰ってきたら勉強はしないでのんびりしたい人にとっては電子版の利点は大きいと思います。

それぞれの長所、短所を見極めて自分に合った方法で楽しめると良いですね。

まとめ

いかがでしたか?ライフスタイルや予算、そして英語力に合わせて選べるのは嬉しいですね。当記事があなたの英字新聞選びの役に立てたら幸いです。

新聞社各社は無料の試し読み版を用意しているので、まずはそれを実際に読んで自分に合う新聞を見つけて下さい。

新聞をたくさん読んで、楽しく実りある英語学習を!

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