英検1級への再挑戦を機に、 自分の勉強法を振り返る意味も込めて、準1級合格までの勉強法をまとめます。
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長くなるので、一次筆記試験編と二次面接試験編を2つの記事に分けました。今回はその一次筆記試験編です。
二次面接試験編はこちら>>私が英検準1級合格まで実践した勉強法【二次面接試験編】
さらに「資格試験は英語力を測るためであって、対策をして取った点数は意味がない!」という、今思えば謎の、かつ強烈な考えもあり、 専用に作られた参考書や問題集を買うことはほとんどなかったです。
そのため英検4級から2級まで受験した全ての級で買った本は、NHKラジオ講座のテキストを除けば 、高橋書店の絶対合格英検◯級というシリーズ一冊ずつのみ。
英検2級合格後、友達の家で2級の二次試験対策本を見た時は、世の中にはこんな本が存在しているのか!と驚いたくらいです。
▲ちなみに"絶対合格シリーズ"は絶版で、現在は"頻出度別問題集"が発売されています。
高橋書店は例文が自然で、問題を解いて音読練習するとスピーキング練習にもなるので、気に入っていました。
1回解き終わった時点で2008年に初受験。このときは正答率54%で、合格にははるか及ばず。
やはり語彙が足りていなかったため、旺文社の「英検準1級予想問題集」を始めました。
一回解いた時点でまだ語彙対策がが十分でなかったため、成美堂出版の「本試験型英検準1級試験問題集」も並行して進めました。
そして答え合わせをして、問題の横に小さく印をつけます。外れたものには×を、適当に答えて当たったものには△を、自信を持って答えられた問題には◯です。
解答は問題集には直接書き込まず、ノートに記すようにします。2回目、3回目と繰り返しできるようにするためです。
こうすると自然と自分の苦手な単語・表現が分かり、何を重点的に覚えればいいのか分かるようになります。
②それから線を引いた語の意味と発音を辞書で全て調べ、書き込む。この際、無理に英英辞書を使う必要はありません。その語がどのように使われているのかは記事を見れば明らかなので、語のニュアンスは記事から掴めば良いです。そして記事を初めから音読します。
③内容理解ができたところで、仕上げにもう1回音読。つっかえることなくスムーズに読めるようになっていればOKです。合計3回音読。
これを準1級に合格する1年くらい前から合格したあと半年くらい、合計1年半ほど続けました。
▲1年半で読んだ総量はA4コピー用紙両面印刷でこのくらい。当時の記事は全て廃棄してしまったので、写真は再現です。
基本は1日一記事ですが、実際には体調に合わせて2~3日に一記事にしたり、1週間休んだあと1日に2~3記事まとめて読んだりということも柔軟にしました。
また、印刷してから数日して読む気をなくしてしまった記事は、無理せず廃棄しました。精神的・体力的負荷は極力減らして、楽に続けることを重視しました。
ニュースのサイトはYahoo UK とUS、BBCやThe Japan Timesが多かったです。
ネットニュース記事精読の長所
・自分の好きな内容なので多少難しくても文脈で語彙を覚えられる。
・英字新聞代より安い。かかるのは用紙とインク代だけ。(しかも下書き用の薄刷りでインク節約。)
ネットニュース記事精読の短所
・自分で記事を選ぶのでジャンルが偏りやすい。 英字新聞は一部読めば幅広い分野の語彙を増やせますが、自分で選ぶとどうしても偏ってしまいます。私の場合は車やバイク、科学技術などのジャンルを読むことが多かったです。
・読みたい記事を選ぶのが面倒になる。英字新聞は様々なジャンルの記事を提供してくれるので、記事を探す手間がいりません。
ネットニュースの印刷は安上がりですが、時間と労力を節約したい人には英字新聞購読が断然おすすめです。ただThe Japan NewsやThe Japan Timesという日刊紙は分量が多く、読み切るのは難しいです。
初めての英字新聞は週刊紙がおすすめです!
中でもMainichi Weeklyは英字新聞に慣れていない人にも読みやすいのでとても良いですよ。次にThe Japan Times Alpha、Asahi Weekly、そしてThe Japan Times on Sundayの順で難易度が上がります。
おすすめ英字新聞は以前記事にまとめました。詳しくはこちら>>あなたの読みたい英字新聞はこれ!~英字新聞難易度一覧表~
実際にはニュース精読の方が問題集を解く時間より多かったです。(私の場合、机に向かっての問題集を解く勉強って、すぐに飽きてしまうんですよね…。)
ニュース精読は、英語がリアルタイムで実際に使われているところを常に肌で感じられるので、飽きっぽい人には特におすすめです。
当時すでにイギリス人のペンフレンドがいて、実際に手紙やE メールのやり取りは経験していたので、対策はしませんでした。
今でこそLang-8、italki、ハロートークなどの言語交換サイト&アプリでネイティブに自分の作文を添削してもらう機会はありますが、10年前はそういったサイトは一切なく、練習しても添削なしの書きっぱなし。それでもかなり練習になりました。
関連記事:ネイティブと交流したい君へ!無料言語交換アプリ【ハロートーク】の紹介
ただ2016年度以降の新形式では英作文はエッセイ(小論文)となり、難易度が上がりました。そのため、書き方を学ぶという意味でも、専用の問題集でしっかりと対策をした方がいいです。
関連記事:【英語のリスニングが上手くなりたい人へ】ディクテーションのすゝめ
元々ラジオ講座から英語の勉強を始めたこともあり、特に苦手意識を感じたことがなく、 こちらは語彙が増えれば自然とリスニング力も上がっていった感覚です。
関連記事:私の英語学習歴 ~オンライン英会話講師になるまで~
・リーディング:24 / 51点 ・リスニング:22 / 34点 ・作文:8 / 14点
総合得点:54 / 99点 (合格点:70点)
英検2級の合格[2007年度第1回]から一年少々。受験する前から実力不足は明白でした。そのため、この回はとりあえずの挑戦という感じです。
2009年度第2回一次試験 [不合格A]
・リーディング:34 / 51点 ・リスニング:22 / 34点 ・作文:10 / 14点
総合得点:66 / 99点 (合格点:68点)
最初の不合格から一年。私の人生で最も勉強をしたと言ってもよいくらい勉強をしたので、合格する気満々でした。直前の模試も自己採点で75%以上は毎回出ていました。
ただ勉強のし過ぎから身体への負担が大きく、試験2週間くらい前から吐き気が酷く、おかゆばかり食べて過ごしてました。当日も体調は悪く、何とか最後まで試験会場に残っていられたという感覚。この不合格は本当にショックでした。
2010年度第1回一次試験 [合格]
・リーディング:37 / 51点 ・リスニング:23 / 34点 ・作文:10 / 14点
総合得点:70 / 99点 (合格点:70点)
二次試験 [合格]
総合得点:34 / 38点 (合格点:22点)
2回目と3回目の受験でたった4点しか上がっていませんが、3回目は試験中、腹痛が酷く吐き気もありました。そのため試験時間90分のうち、20分は深呼吸を繰り返し、お腹をさすって痛みを収めることに必死で問題は全く解けませんでした。
残りの70分も腹痛の軽い時を見計らって解いたため、英作文は10分強で急いで解き、答え合わせをする暇もなく終了となりました。
リスニングの時も似たようなもので、痛み疲れでぼーっとした状態で解いていました。実際の英語力は点数以上の差があります。
ちなみに二次試験対策では問題集は一切使っていません。さてどんな勉強法を実践していたのか、続きは【二次面接試験編】にて!!
二次面接試験編>>私が英検準1級合格まで実践した勉強法【二次面接試験編】
英検準1級関連記事>>英検準1級一次試験【語彙・長文・英作文・リスニング】対策におすすめの問題集・サイト・勉強法まとめ
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長くなるので、一次筆記試験編と二次面接試験編を2つの記事に分けました。今回はその一次筆記試験編です。
二次面接試験編はこちら>>私が英検準1級合格まで実践した勉強法【二次面接試験編】
不思議なこだわり
私にはかつて「英語という言語は、英語圏の人々はタダで習得するものなのに、それにお金を払うなんてアホらしい!」 という考えがあり、英語の勉強には必要最低限のお金しかかけない、というのが私の絶対的基本方針でした。さらに「資格試験は英語力を測るためであって、対策をして取った点数は意味がない!」という、今思えば謎の、かつ強烈な考えもあり、 専用に作られた参考書や問題集を買うことはほとんどなかったです。
そのため英検4級から2級まで受験した全ての級で買った本は、NHKラジオ講座のテキストを除けば 、高橋書店の絶対合格英検◯級というシリーズ一冊ずつのみ。
英検2級合格後、友達の家で2級の二次試験対策本を見た時は、世の中にはこんな本が存在しているのか!と驚いたくらいです。
語彙対策
2級と準1級の決定的な差は、出題される語彙の難易度とその種類の多さです。まずは対策本、高橋書店の「絶対合格英検準1級」を解きました。▲ちなみに"絶対合格シリーズ"は絶版で、現在は"頻出度別問題集"が発売されています。
高橋書店は例文が自然で、問題を解いて音読練習するとスピーキング練習にもなるので、気に入っていました。
1回解き終わった時点で2008年に初受験。このときは正答率54%で、合格にははるか及ばず。
やはり語彙が足りていなかったため、旺文社の「英検準1級予想問題集」を始めました。
一回解いた時点でまだ語彙対策がが十分でなかったため、成美堂出版の「本試験型英検準1級試験問題集」も並行して進めました。
問題集の解き方
問題を解いて、知らない単語には全て下線を引きます。そして答え合わせをして、問題の横に小さく印をつけます。外れたものには×を、適当に答えて当たったものには△を、自信を持って答えられた問題には◯です。
解答は問題集には直接書き込まず、ノートに記すようにします。2回目、3回目と繰り返しできるようにするためです。
こうすると自然と自分の苦手な単語・表現が分かり、何を重点的に覚えればいいのか分かるようになります。
長文対策
初受験で、語彙力・読解力不足を痛感させられ、ニュースの精読を始めました。 とはいえ英字新聞を定期購読できるほどの英語力はなかったため、ネットにあるニュースを1日一記事印刷し、精読しました。ニュースの精読方法
①好みのニュース(200〜300ワード程度)を印刷した後、一通り音読します。音読しながら発音が分からなかったり、1秒以内に意味がすぐに理解できなかった単語や熟語には全て下線を引き、最後まで読みます。②それから線を引いた語の意味と発音を辞書で全て調べ、書き込む。この際、無理に英英辞書を使う必要はありません。その語がどのように使われているのかは記事を見れば明らかなので、語のニュアンスは記事から掴めば良いです。そして記事を初めから音読します。
③内容理解ができたところで、仕上げにもう1回音読。つっかえることなくスムーズに読めるようになっていればOKです。合計3回音読。
これを準1級に合格する1年くらい前から合格したあと半年くらい、合計1年半ほど続けました。
▲1年半で読んだ総量はA4コピー用紙両面印刷でこのくらい。当時の記事は全て廃棄してしまったので、写真は再現です。
基本は1日一記事ですが、実際には体調に合わせて2~3日に一記事にしたり、1週間休んだあと1日に2~3記事まとめて読んだりということも柔軟にしました。
また、印刷してから数日して読む気をなくしてしまった記事は、無理せず廃棄しました。精神的・体力的負荷は極力減らして、楽に続けることを重視しました。
ニュースのサイトはYahoo UK とUS、BBCやThe Japan Timesが多かったです。
ネットニュース記事精読の長所
・自分の好きな内容なので多少難しくても文脈で語彙を覚えられる。
・英字新聞代より安い。かかるのは用紙とインク代だけ。(しかも下書き用の薄刷りでインク節約。)
ネットニュース記事精読の短所
・自分で記事を選ぶのでジャンルが偏りやすい。 英字新聞は一部読めば幅広い分野の語彙を増やせますが、自分で選ぶとどうしても偏ってしまいます。私の場合は車やバイク、科学技術などのジャンルを読むことが多かったです。
・読みたい記事を選ぶのが面倒になる。英字新聞は様々なジャンルの記事を提供してくれるので、記事を探す手間がいりません。
ネットニュースの印刷は安上がりですが、時間と労力を節約したい人には英字新聞購読が断然おすすめです。ただThe Japan NewsやThe Japan Timesという日刊紙は分量が多く、読み切るのは難しいです。
初めての英字新聞は週刊紙がおすすめです!
中でもMainichi Weeklyは英字新聞に慣れていない人にも読みやすいのでとても良いですよ。次にThe Japan Times Alpha、Asahi Weekly、そしてThe Japan Times on Sundayの順で難易度が上がります。
おすすめ英字新聞は以前記事にまとめました。詳しくはこちら>>あなたの読みたい英字新聞はこれ!~英字新聞難易度一覧表~
実際にはニュース精読の方が問題集を解く時間より多かったです。(私の場合、机に向かっての問題集を解く勉強って、すぐに飽きてしまうんですよね…。)
ニュース精読は、英語がリアルタイムで実際に使われているところを常に肌で感じられるので、飽きっぽい人には特におすすめです。
英作文対策
私が受験した2008年度から2010年度は英作文はエッセイではなく、Eメールや手紙の返信をするという形式でした。当時すでにイギリス人のペンフレンドがいて、実際に手紙やE メールのやり取りは経験していたので、対策はしませんでした。
今でこそLang-8、italki、ハロートークなどの言語交換サイト&アプリでネイティブに自分の作文を添削してもらう機会はありますが、10年前はそういったサイトは一切なく、練習しても添削なしの書きっぱなし。それでもかなり練習になりました。
関連記事:ネイティブと交流したい君へ!無料言語交換アプリ【ハロートーク】の紹介
ただ2016年度以降の新形式では英作文はエッセイ(小論文)となり、難易度が上がりました。そのため、書き方を学ぶという意味でも、専用の問題集でしっかりと対策をした方がいいです。
リスニング対策
リスニングは特別なことはせず、問題集の音源を聴いて音読。それとNHKのラジオ講座と入門ビジネス英会話を継続して聴いていたことと、洋楽のディクテーションをしていたくらいです。関連記事:【英語のリスニングが上手くなりたい人へ】ディクテーションのすゝめ
元々ラジオ講座から英語の勉強を始めたこともあり、特に苦手意識を感じたことがなく、 こちらは語彙が増えれば自然とリスニング力も上がっていった感覚です。
関連記事:私の英語学習歴 ~オンライン英会話講師になるまで~
受験歴と点数
2008年度第2回一次試験 [不合格B]・リーディング:24 / 51点 ・リスニング:22 / 34点 ・作文:8 / 14点
総合得点:54 / 99点 (合格点:70点)
英検2級の合格[2007年度第1回]から一年少々。受験する前から実力不足は明白でした。そのため、この回はとりあえずの挑戦という感じです。
2009年度第2回一次試験 [不合格A]
・リーディング:34 / 51点 ・リスニング:22 / 34点 ・作文:10 / 14点
総合得点:66 / 99点 (合格点:68点)
最初の不合格から一年。私の人生で最も勉強をしたと言ってもよいくらい勉強をしたので、合格する気満々でした。直前の模試も自己採点で75%以上は毎回出ていました。
ただ勉強のし過ぎから身体への負担が大きく、試験2週間くらい前から吐き気が酷く、おかゆばかり食べて過ごしてました。当日も体調は悪く、何とか最後まで試験会場に残っていられたという感覚。この不合格は本当にショックでした。
2010年度第1回一次試験 [合格]
・リーディング:37 / 51点 ・リスニング:23 / 34点 ・作文:10 / 14点
総合得点:70 / 99点 (合格点:70点)
二次試験 [合格]
総合得点:34 / 38点 (合格点:22点)
2回目と3回目の受験でたった4点しか上がっていませんが、3回目は試験中、腹痛が酷く吐き気もありました。そのため試験時間90分のうち、20分は深呼吸を繰り返し、お腹をさすって痛みを収めることに必死で問題は全く解けませんでした。
残りの70分も腹痛の軽い時を見計らって解いたため、英作文は10分強で急いで解き、答え合わせをする暇もなく終了となりました。
リスニングの時も似たようなもので、痛み疲れでぼーっとした状態で解いていました。実際の英語力は点数以上の差があります。
まとめ
以上が一次試験対策です。主に問題集を解いて語彙を増やし、読解力をつけて行きました。次の記事で二次面接試験対策をまとめたいと思います。ちなみに二次試験対策では問題集は一切使っていません。さてどんな勉強法を実践していたのか、続きは【二次面接試験編】にて!!
二次面接試験編>>私が英検準1級合格まで実践した勉強法【二次面接試験編】
英検準1級関連記事>>英検準1級一次試験【語彙・長文・英作文・リスニング】対策におすすめの問題集・サイト・勉強法まとめ
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