英検準1級一次試験合格に避けては通れない英作文(ライティング問題)。たった1問で一次試験の全スコアの3分の1を占める、超重要問題です。
当記事では、英検準1級ライティング問題の練習に使える問題集3冊と、その効果的な使い方を解説します。
*当記事は広告リンクを含みます。
ー本書を使ったおすすめ勉強法
▶ジャパンタイムズ「最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇」
ー本書を使ったおすすめ勉強法
▶植田一三「英検準1級ライティング大特訓」
ー本書を使ったおすすめ勉強法
▶番外編1 鈴木健士「自由英作文の合格教室」
▶番外編2「英検準1級過去問」
▶︎【全問題集共通】さらに効果を高める勉強方法
▶︎まとめ
▶︎関連記事
全128ページで、今回紹介する3冊の中で最もページ数が少なく、一番取り組みやすいです。
試験形式の解説は必要にして十分。試験で気をつけるポイント、英作文で受験者が何を問われているのか知っておいた方が良い情報を得ることができます。
練習問題10問、模擬テスト3問の合計13問収録。すべての問題に賛成・反対どちらの解答例も載っています。
解答例の音声もダウンロードで入手できます。
2018年8月発売で、環境問題やデジタル化推進、テレワーク、田舎への引っ越し、ネット検閲など現代社会の情勢を反映した問題を掲載。
長年に渡って英検の過去問を発売している旺文社だけあり、トピックやPOINTSが本試験に限りなく近いです。
②それから練習問題を解きます。文法やつづりなど間違いがないかチェック。後述しますが、完成した英作文は英語の先生に見てもらうことをおすすめします。
③解答例を読み、使えそうな表現をそのまま自分の作文に組み込み、改めて作文を完成させる。
完成した英作文は何度も読み返したり、音読練習をします。
そのため、ノートは他の分野とは別に英作文専用のノートを作るのがおすすめです。
英検準1級を初めて受験する人は、どんな意見があるのか、どのように作文すれば良いのか、読み上げ音声の解答例を先に聴いて、解答の仕方を学ぶのも一つの方法です。(読むより早いです)。
それをお手本に音読練習をすれば、ただノートに書いて練習するより遥かに頭に残りやすくなります。
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全272ページと、今回紹介する中で最も厚みのある本です。
テーマ文のパターン解説、メモ取りの仕方、論点の使い方に迷った時にどうしたら良いかのヒントなど準備の仕方の解説が充実。
自分の意見が思いつかない、という人にはこの丁寧な解説が非常に役に立ちます。
そして1番の特徴は、1つにつき50ワードくらいの意見文「コンテンツブロック」を200以上収録していること。
英検準1級のライティングは、構成が決まっています。
「序文」「自分の意見を支持する理由1」「自分の意見を支持する理由2」「結論」という4段落構成。理由の2つをそれぞれコンテンツブロックで埋めて、あとは序文と結論をつければ作文が完成します。
24問ある実践問題の解答例は、それぞれAffirmative (賛成) と Negative (反対)のどちらも掲載されています。
分野は教育・育児、社会・経済、医療・健康、ビジネス。2017年9月の発売で、現在の社会情勢を反映したテーマの問題が多いです。
コンテンツブロックを丸暗記して使うのもよし、自分の意見に近いものをチョイスしそれをベースに自分オリジナルの文章を作ってもよし。
自分の意見とかけ離れた内容だと記憶する事は難しいので、コンテンツブロックをヒントに英作文するのがおすすめ。
解答例の音声は、MP3形式のファイルをダウンロードして聴くことができます。
そもそも英作文で自分の意見が思いつかない人は:
①まず英作文のノート1冊(ルーズリーフでも、大学ノートでも何でもOK)を用意します。語彙や長文対策と混ざると後で読み返しにくくなるので、英作文専用のノートを作るのがおすすめ。
②コンテンツブロック全てに目を通します。「どんな意見があるのだろう?」という視点で意見を吸収していきます。
コンテンツブロックを覚えるため、気に入ったコンテンツブロック(=自分の考えに近いもの)を音源を聴きながら、ノートに書き写していきます。
黙って書き写すより音読しながらや、本書をみないで書き写すとより負荷がかかり、頭に残りやすくなるのでおすすめ。
また音声を聴きながら実施するのは、単語・熟語の発音を確認する意味もあります。
③実践問題を使って英作文。各ジャンルの1問ずつ、コンテンツブロックの中で、自分の意見に近いものを改造して作文を仕上げてみる。
書き込むのはもちろん専用の英作文ノート。
④残りの実践問題は実際に自分の意見を使って完成させていきます。問題をたくさん解くことで、解答のコツも少しずつ分かってきます。
⑤英作文ノートを何度も読み返し、音読練習します。暗唱できるくらいになれば、本番でスラスラ書けるようになります。
自分の意見はあるものの、それを英語にするのに苦労している人は:
基本的なやり方は上記の①〜⑤と同じですが、②のコンテンツブロックの使い方は、もう少し負荷をかけます。
具体的には、コンテンツブロックを3回聴きます。
・1回目はどんな内容が話されているのか確認しながら集中して聴く。基本的には本書を見ないで聴き、意味の分からないところだけ本書を見るようにします。
本書を見ると日本語訳が目に入ってしまい、英文に完全に集中できないためです。
・2回目は本書を見ながら音読(オーバーラッピング)して聴く。音源にしっかりついていけるまで練習します。
・3回目は本書を見ないで音読(シャドーイング)。音源にピッタリついていけるくらいまできっちり音読。
冠詞や前置詞などきっちり覚えていないとすぐに置いていかれるので、シャドーイングは自分の理解を確認できるメリットもあります。
それから③〜⑤を繰り返します。
英作文ノートは何度も読み返し、音読練習します。暗唱できるくらいになれば、本番でスラスラ書けるようになります。
何も見ないで言えるくらい、表現を自分のものにできたら二次試験対策にも、絶対に役立ちます。
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全253ページ。第1章では英検準1級のライティングの内容と書き方についての説明。
第2章では構成の仕方、これさえ覚えてしまえばワンパターンでいける必勝フォーマットを詳しく解説。
第3章では、文法語法のミスをランキング形式で紹介。副詞のHoweverを接続詞のように文中で使ってしまう。逆にbutやandなど接続詞を文頭で使ってしまうなど。
あと上級者でも知らない人が多い、especially は文頭で使わないということ。私は1級英作文の練習をしていた時にネイティブの友人からよく訂正されていたのですが、本書を読んで初めてその意味がわかりました。
第5章では、ライティングのアイデアを賛成と反対の例を多数紹介。
本書の特徴として「実践問題にチャレンジ」というセクションでは、ダメ解答とその添削を紹介して何がダメで何が良いのかを具体的に紹介している点です。
この本は英作文を高得点でクリアすることを目標にしているため、使われている表現や、解答例はレベルが非常に高いです。
特にbecause、andやbutといった接続詞を文頭で使うのは、英作文ではかなりのNGなので、本書を参考に練習します。(私自身、数多くのネイティブから添削を受け、この用法は必ずといってよいほど訂正されました。)
それから第4章の「類語の使い分け重要度ランキング」の穴埋め問題を全て解きます。
そして第5章の「キーアイディア作成大特訓」の10問も、POINTSに沿って自分のアイディアを英語で書きます。
賛成と反対の両方のアイディアを思いつくことができれば1番ですが、どちらかだけで構いません。
中には両方の意見ではどうしても書けないようなTOPICもあるので、ここに時間をかけるより、練習問題で実際に英作文を書くこと力を注いだほうが良いです。
あとは第6章(12問)と第7章(8問)にある問題を解いて、解答を確認。それから暗唱できるようになるまで、音読練習すればかなりの力がつきます。
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大学入試の英作文対策本として書かれたものだそうですが、英語の英作文で求められるポイント、具体的で首尾一貫した論を展開する方法など、用意されたテンプレートに沿って書くことで自然と身につけることができる本です。
そのため英検準1級の英作文対策にもなります。
ただ、ターゲット読者が大学受験生なので、英検の試験形式の解説はありません。
なので、英検の英作文専用の対策本を使って、英検の試験形式を一通り押さえた後に学習するのがおすすめです。
この本では、鈴木先生と5人の生徒たちによる"レッスン"がストーリー形式で進んでいくため、英作文で最も陥りがちなミスである論点のズレや、気をつけるべき文法について、生徒の間違いを添削する形で繰り返し出てくるので自然な形で重要なポイントを学ぶことができます。
特に論点のズレは二次試験のQ&Aの点数に大きく影響するので、この本を使って学習すれば、二次試験対策にもなります。
何度受験しても合格点を超えることができない人や、英検ライティング対策本を使ってもいまいち書き方がつかめない人にぜひおすすめします。
▼この本の詳しいレビュー記事
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専用の問題集ではありませんが、過去問にも6回分の問題が収録されているので、どんな内容か練習する材料にはなります。
数多くこなしたい場合は、中古の過去問を安価で手に入れるのも手です。
注意: 英検準1級英作文が現在の形式になったのは【2016年度第一回】からで、それより前の過去問には収録されていないので、英作文目的で中古を手に入れる場合は気をつけて下さい。
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PCやスマホで入力すると手書きのスピードとは違いますし、オートコレクト機能で自動的につづりなどを直されることもあるので、練習には不向きです。
それから、完成した英作文を、誰かに見てもらうのがベストです。
言語交換サイトのitalkiやHelloTalkに投稿すれば無料でみてもらうこともできます(ユーザーの善意に頼るので、必ずしも添削がつくとは限りませんが…)。
他にも学校の先生、一緒に英語をがんばっている友達、オンライン英会話など方法はたくさんあります。
特にオンライン英会話で講師に見てもらうことができれば、論点のズレや不自然なコロケーション(=表現の組み合わせ)に気づけることが多いので、とってもおすすめ。
英作文対策におすすめのオンライン英会話スクール:
ワールドトーク [外部リンク]
▲日本人英会話講師がメインのスクール。私を含め英検準1級に対応している講師多数。英検英作文対策は私も得意としておりまして、丁寧な添削が好評です。オリジナル問題も多数用意しておりますので、ご予約待ってます♪ (宣伝)
ネイティブキャンプ [外部リンク]
▲講師数1万人を超えるマンモススクールで、予約不要でいつでもレッスンできるのが特徴。予約して英作文をきっちり添削してもらうこともできますし、自分の気になった部分だけさっと添削してもらうという使い方も出来ます。
マイチューター [外部リンク]
▲フィリピン人講師がメインのスクールですが、試験資格対策が豊富。英検準1級英作文コースもあります。
▲他にもスクールはたくさんあります。私の受講したことのあるスクール一覧
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また英作文で課されるお題と、二次試験のQ&Aで問われる問題は似たものが多いため、ライティング練習は同時に面接試験対策にもなります。
対策をすれば点を伸ばせる問題だけに、練習をする価値は十分にあります。
がんばってください!Good luck!
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当記事では、英検準1級ライティング問題の練習に使える問題集3冊と、その効果的な使い方を解説します。
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目次
▶旺文社「英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題」ー本書を使ったおすすめ勉強法
▶ジャパンタイムズ「最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇」
ー本書を使ったおすすめ勉強法
▶植田一三「英検準1級ライティング大特訓」
ー本書を使ったおすすめ勉強法
▶番外編1 鈴木健士「自由英作文の合格教室」
▶番外編2「英検準1級過去問」
▶︎【全問題集共通】さらに効果を高める勉強方法
▶︎まとめ
▶︎関連記事
旺文社「英検分野別ターゲット 英検準1級ライティング問題」
全128ページで、今回紹介する3冊の中で最もページ数が少なく、一番取り組みやすいです。
試験形式の解説は必要にして十分。試験で気をつけるポイント、英作文で受験者が何を問われているのか知っておいた方が良い情報を得ることができます。
練習問題10問、模擬テスト3問の合計13問収録。すべての問題に賛成・反対どちらの解答例も載っています。
解答例の音声もダウンロードで入手できます。
2018年8月発売で、環境問題やデジタル化推進、テレワーク、田舎への引っ越し、ネット検閲など現代社会の情勢を反映した問題を掲載。
長年に渡って英検の過去問を発売している旺文社だけあり、トピックやPOINTSが本試験に限りなく近いです。
⭕️こんな人におすすめ
・本試験まであまり時間がない人
・試験形式に慣れたい人
・本番に近い問題を使って実戦的な練習をしたい人
・本試験まであまり時間がない人
・試験形式に慣れたい人
・本番に近い問題を使って実戦的な練習をしたい人
本書を使ったおすすめ勉強法
① 本書の解説を熟読し、試験で外せないポイントなどしっかり頭に入れる。特にPOINTSの使い方や、パラグラフの作り方を間違えると大きな減点になるのでよく読んで理解するようにして下さい。②それから練習問題を解きます。文法やつづりなど間違いがないかチェック。後述しますが、完成した英作文は英語の先生に見てもらうことをおすすめします。
③解答例を読み、使えそうな表現をそのまま自分の作文に組み込み、改めて作文を完成させる。
完成した英作文は何度も読み返したり、音読練習をします。
そのため、ノートは他の分野とは別に英作文専用のノートを作るのがおすすめです。
英検準1級を初めて受験する人は、どんな意見があるのか、どのように作文すれば良いのか、読み上げ音声の解答例を先に聴いて、解答の仕方を学ぶのも一つの方法です。(読むより早いです)。
それをお手本に音読練習をすれば、ただノートに書いて練習するより遥かに頭に残りやすくなります。
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ジャパンタイムズ「最短合格! 英検準1級 英作文問題完全制覇」
全272ページと、今回紹介する中で最も厚みのある本です。
テーマ文のパターン解説、メモ取りの仕方、論点の使い方に迷った時にどうしたら良いかのヒントなど準備の仕方の解説が充実。
自分の意見が思いつかない、という人にはこの丁寧な解説が非常に役に立ちます。
そして1番の特徴は、1つにつき50ワードくらいの意見文「コンテンツブロック」を200以上収録していること。
英検準1級のライティングは、構成が決まっています。
「序文」「自分の意見を支持する理由1」「自分の意見を支持する理由2」「結論」という4段落構成。理由の2つをそれぞれコンテンツブロックで埋めて、あとは序文と結論をつければ作文が完成します。
24問ある実践問題の解答例は、それぞれAffirmative (賛成) と Negative (反対)のどちらも掲載されています。
分野は教育・育児、社会・経済、医療・健康、ビジネス。2017年9月の発売で、現在の社会情勢を反映したテーマの問題が多いです。
コンテンツブロックを丸暗記して使うのもよし、自分の意見に近いものをチョイスしそれをベースに自分オリジナルの文章を作ってもよし。
自分の意見とかけ離れた内容だと記憶する事は難しいので、コンテンツブロックをヒントに英作文するのがおすすめ。
解答例の音声は、MP3形式のファイルをダウンロードして聴くことができます。
⭕️こんな人におすすめ
・英作文にじっくり取り組みたい人
・自分の意見がなかなか思いつかない人
・自分の意見をなかなか英語に出来ない人
・英作文にじっくり取り組みたい人
・自分の意見がなかなか思いつかない人
・自分の意見をなかなか英語に出来ない人
本書を使ったおすすめの勉強法
本書の特長である、コンテンツブロックを最大限活用するのがおすすめ!そもそも英作文で自分の意見が思いつかない人は:
①まず英作文のノート1冊(ルーズリーフでも、大学ノートでも何でもOK)を用意します。語彙や長文対策と混ざると後で読み返しにくくなるので、英作文専用のノートを作るのがおすすめ。
②コンテンツブロック全てに目を通します。「どんな意見があるのだろう?」という視点で意見を吸収していきます。
コンテンツブロックを覚えるため、気に入ったコンテンツブロック(=自分の考えに近いもの)を音源を聴きながら、ノートに書き写していきます。
黙って書き写すより音読しながらや、本書をみないで書き写すとより負荷がかかり、頭に残りやすくなるのでおすすめ。
また音声を聴きながら実施するのは、単語・熟語の発音を確認する意味もあります。
③実践問題を使って英作文。各ジャンルの1問ずつ、コンテンツブロックの中で、自分の意見に近いものを改造して作文を仕上げてみる。
書き込むのはもちろん専用の英作文ノート。
④残りの実践問題は実際に自分の意見を使って完成させていきます。問題をたくさん解くことで、解答のコツも少しずつ分かってきます。
⑤英作文ノートを何度も読み返し、音読練習します。暗唱できるくらいになれば、本番でスラスラ書けるようになります。
自分の意見はあるものの、それを英語にするのに苦労している人は:
基本的なやり方は上記の①〜⑤と同じですが、②のコンテンツブロックの使い方は、もう少し負荷をかけます。
具体的には、コンテンツブロックを3回聴きます。
・1回目はどんな内容が話されているのか確認しながら集中して聴く。基本的には本書を見ないで聴き、意味の分からないところだけ本書を見るようにします。
本書を見ると日本語訳が目に入ってしまい、英文に完全に集中できないためです。
・2回目は本書を見ながら音読(オーバーラッピング)して聴く。音源にしっかりついていけるまで練習します。
・3回目は本書を見ないで音読(シャドーイング)。音源にピッタリついていけるくらいまできっちり音読。
冠詞や前置詞などきっちり覚えていないとすぐに置いていかれるので、シャドーイングは自分の理解を確認できるメリットもあります。
それから③〜⑤を繰り返します。
英作文ノートは何度も読み返し、音読練習します。暗唱できるくらいになれば、本番でスラスラ書けるようになります。
何も見ないで言えるくらい、表現を自分のものにできたら二次試験対策にも、絶対に役立ちます。
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植田一三「英検準1級ライティング大特訓」
全253ページ。第1章では英検準1級のライティングの内容と書き方についての説明。
第2章では構成の仕方、これさえ覚えてしまえばワンパターンでいける必勝フォーマットを詳しく解説。
第3章では、文法語法のミスをランキング形式で紹介。副詞のHoweverを接続詞のように文中で使ってしまう。逆にbutやandなど接続詞を文頭で使ってしまうなど。
あと上級者でも知らない人が多い、especially は文頭で使わないということ。私は1級英作文の練習をしていた時にネイティブの友人からよく訂正されていたのですが、本書を読んで初めてその意味がわかりました。
第5章では、ライティングのアイデアを賛成と反対の例を多数紹介。
本書の特徴として「実践問題にチャレンジ」というセクションでは、ダメ解答とその添削を紹介して何がダメで何が良いのかを具体的に紹介している点です。
この本は英作文を高得点でクリアすることを目標にしているため、使われている表現や、解答例はレベルが非常に高いです。
⭕️こんな人におすすめ
・英作文で高得点を取りたい人
・他の英作文対策本を使っても、いまいち点数が伸びない人
・もう二度と不合格の辛酸を舐めたくない人
逆に「英作文がどんな内容か知りたいだけ」「ギリギリでも受かれば良い」と思っている人には不向きです。・英作文で高得点を取りたい人
・他の英作文対策本を使っても、いまいち点数が伸びない人
・もう二度と不合格の辛酸を舐めたくない人
本書のおすすめの使い方
すでに過去問を解いたり、他の問題集で英作文を解いたことがある人は、第3章の「英文法・語法の頻出ミスランキング」を熟読し、書き方で減点がないかチェック。特にbecause、andやbutといった接続詞を文頭で使うのは、英作文ではかなりのNGなので、本書を参考に練習します。(私自身、数多くのネイティブから添削を受け、この用法は必ずといってよいほど訂正されました。)
それから第4章の「類語の使い分け重要度ランキング」の穴埋め問題を全て解きます。
そして第5章の「キーアイディア作成大特訓」の10問も、POINTSに沿って自分のアイディアを英語で書きます。
賛成と反対の両方のアイディアを思いつくことができれば1番ですが、どちらかだけで構いません。
中には両方の意見ではどうしても書けないようなTOPICもあるので、ここに時間をかけるより、練習問題で実際に英作文を書くこと力を注いだほうが良いです。
あとは第6章(12問)と第7章(8問)にある問題を解いて、解答を確認。それから暗唱できるようになるまで、音読練習すればかなりの力がつきます。
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番外編1 鈴木健士「自由英作文の合格教室」
【2021年12月31日追記】大学入試の英作文対策本として書かれたものだそうですが、英語の英作文で求められるポイント、具体的で首尾一貫した論を展開する方法など、用意されたテンプレートに沿って書くことで自然と身につけることができる本です。
そのため英検準1級の英作文対策にもなります。
ただ、ターゲット読者が大学受験生なので、英検の試験形式の解説はありません。
なので、英検の英作文専用の対策本を使って、英検の試験形式を一通り押さえた後に学習するのがおすすめです。
この本では、鈴木先生と5人の生徒たちによる"レッスン"がストーリー形式で進んでいくため、英作文で最も陥りがちなミスである論点のズレや、気をつけるべき文法について、生徒の間違いを添削する形で繰り返し出てくるので自然な形で重要なポイントを学ぶことができます。
特に論点のズレは二次試験のQ&Aの点数に大きく影響するので、この本を使って学習すれば、二次試験対策にもなります。
何度受験しても合格点を超えることができない人や、英検ライティング対策本を使ってもいまいち書き方がつかめない人にぜひおすすめします。
▼この本の詳しいレビュー記事
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番外編2 「英検準1級 過去問」
専用の問題集ではありませんが、過去問にも6回分の問題が収録されているので、どんな内容か練習する材料にはなります。
数多くこなしたい場合は、中古の過去問を安価で手に入れるのも手です。
注意: 英検準1級英作文が現在の形式になったのは【2016年度第一回】からで、それより前の過去問には収録されていないので、英作文目的で中古を手に入れる場合は気をつけて下さい。
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【全問題集共通】さらに効果を高める勉強方法
英作文の練習は本試験同様、シャープペンまたは鉛筆で手書きで練習するのが良いです。PCやスマホで入力すると手書きのスピードとは違いますし、オートコレクト機能で自動的につづりなどを直されることもあるので、練習には不向きです。
それから、完成した英作文を、誰かに見てもらうのがベストです。
言語交換サイトのitalkiやHelloTalkに投稿すれば無料でみてもらうこともできます(ユーザーの善意に頼るので、必ずしも添削がつくとは限りませんが…)。
他にも学校の先生、一緒に英語をがんばっている友達、オンライン英会話など方法はたくさんあります。
特にオンライン英会話で講師に見てもらうことができれば、論点のズレや不自然なコロケーション(=表現の組み合わせ)に気づけることが多いので、とってもおすすめ。
英作文対策におすすめのオンライン英会話スクール:
ワールドトーク [外部リンク]
▲日本人英会話講師がメインのスクール。私を含め英検準1級に対応している講師多数。英検英作文対策は私も得意としておりまして、丁寧な添削が好評です。オリジナル問題も多数用意しておりますので、ご予約待ってます♪ (宣伝)
ネイティブキャンプ [外部リンク]
▲講師数1万人を超えるマンモススクールで、予約不要でいつでもレッスンできるのが特徴。予約して英作文をきっちり添削してもらうこともできますし、自分の気になった部分だけさっと添削してもらうという使い方も出来ます。
マイチューター [外部リンク]
▲フィリピン人講師がメインのスクールですが、試験資格対策が豊富。英検準1級英作文コースもあります。
▲他にもスクールはたくさんあります。私の受講したことのあるスクール一覧
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まとめ
1問で一次試験の総得点の3分の1を占める英作文 (ライティング)。ここでの得点を稼げると合格へ大きく近づくことができます。また英作文で課されるお題と、二次試験のQ&Aで問われる問題は似たものが多いため、ライティング練習は同時に面接試験対策にもなります。
対策をすれば点を伸ばせる問題だけに、練習をする価値は十分にあります。
がんばってください!Good luck!
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