英検1級を目指して学習を続けていると「こんなに大変な思いをして勉強して、何になるのだろう?」と思ったことが、一度や二度はあるのではないでしょうか。私は何度もありました。
勉強が嫌になるたびに、英検1級合格で得られる達成感や、安堵感を想像しながら、勉強を続けました。
実際に英検1級に合格して、がんばって良かったと思えることがたくさんあるので、記事にしたいと思います。
同時に、英検1級合格後の私の英語力についてもまとめます。
*当記事は広告リンクを含みます。
現実:8割理解できるものもあれば、2割も理解できないものもある。
見慣れているジャンルや、出てくる語彙の想像しやすいもの(私の場合は恋愛もの)は、字幕なくても楽しめるくらいになりました。
ただ北米以外の英語だったり、登場人物が早口だったり、時代背景の古い作品は、まだ字幕なしで楽しめるほど理解できません。
想像:洋楽もありとあらゆるジャンルの曲を日本語のように理解できる。
現実:俗語が多かったり、歌手の発音の癖が強かったり、テンポが速いと5割も聞き取れないものもある。
ただ「何を歌っているのか見当もつかない」という曲はほとんどありません。また好きなジャンル(ポップス・ロック)なら、9割9分聞き取れるものもあります。
これは私が洋楽のディクテーションを10年以上(700曲超)、継続しているためかもしれません。
現実:日本語の本に比べて2倍、難しい本や慣れていない分野の本だと、3倍くらいの時間がかかります。
一度に集中して読める時間も、日本語の本は5時間ほどで、200ページの本が一日で終わってしまうこともあります。対して、洋書は比較的簡単なヤングアダルト小説でも、連続1〜2時間ほど(30〜50ページ)です。
現実:言語学習、車や音楽など、自分の得意な分野の内容なら「日本語より若干遅い」くらいのペースで話せるように。
ただあまり話さない分野についての話や、普段より体調が悪い時には、日本語とは比較にならないほど遅くなります。
英会話の後は、未だに「あんな風に言えれば良かったな…」と頭の中で反省会です。
想像:自分の意見を、いつでも英語で考え、まとめることができる。
現実:もう一つのブログ(ME Life is Like...)で、英語の記事も書いていますが、たいていは日本語で先に書き、それを翻訳するという形で執筆。
自分の考えをまとめたり、物事を深く考える時は日本語になり、英語だけで考える事はほとんどないです。
あと日本語と決定的に違うと感じる点は、自分の興味のないジャンルの用語が全く理解できない点です。
私の場合、スポーツで言えば野球。日本語ならストライク、ゴロ、ファールなどの最低限の用語は、(野球の用語なのだろうと思う程度には)わかりますが、英語だと見当もつかないということがよくあります。
当然、話すことも書くことも、読んで、聞いて理解することも、上手くできません。
分野によって語彙に大きな偏りがあるのが、母国語と学習言語の大きな違いです。
ましてや、英語でそれらの問題について議論するなど、英語圏出身の友人がたくさんいても機会は少ないでしょう。
英検1級の英作文、二次面接問題では、そういった問題について理路整然と書いたり、話したりしなければならないため、論理的思考力がかなり鍛えられました。
国際問題や社会問題についての情報は、聞くだけでも相当疲れるので、英検に挑戦という目的がなければ、触れることすらなかったと思います。
しかし、こうした問題に触れ続けることで、世の中の仕組みや、出来事について深く考える癖がつきました。
また、勉強のために読み始めた英字新聞は、海外での報道と、日本国内での報道内容の大きな違いに気づくきっかけに。
情報を精査する力は間違いなくつきました。
また、英作文で必須の「結論から先に述べる」ことはブログにも生かされています。英検1級の学習を始める前より、伝わる文章を書くスキルは確実に上がっています。
また、英語の語彙が増え、時と場合に応じた表現を使い分けられるようになってきたおかげで、相手の国籍問わず、会話を楽しめるようにもなりました。
相手に一定の配慮を示す言葉を使えるようになったことで、相手の気分を害さないようにしながら、相手のことをより良く知る会話も恐れずにできるように。
例えばこんな表現が便利です:
英検1級合格までの英検とTOEIC受験歴>>私が受験した英検1級から4級までの点数とTOEICスコア全記録
英会話講師になるまでの道のり>>私の英語学習歴 ~オンライン英会話講師になるまで~ | How I Learned English —Until I Became an English Tutor
英検1級合格にいくらかかる?>>【素朴な疑問】英検1級合格までにいくらかかる?18年半の学習期間でかかった費用をまとめてみました
英検1級記事一覧>>こちら
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勉強が嫌になるたびに、英検1級合格で得られる達成感や、安堵感を想像しながら、勉強を続けました。
実際に英検1級に合格して、がんばって良かったと思えることがたくさんあるので、記事にしたいと思います。
同時に、英検1級合格後の私の英語力についてもまとめます。
*当記事は広告リンクを含みます。
合格前に描いていた理想像と現実
まずは、英検1級合格後の私の英語力について、お話しします。その昔、英検1級のイメージはネイティブのように話せる・聞けるでしたが、実際は違いました。聴く力
想像:字幕なしで、あらゆる海外ドラマと映画を聞き取ることができる。現実:8割理解できるものもあれば、2割も理解できないものもある。
見慣れているジャンルや、出てくる語彙の想像しやすいもの(私の場合は恋愛もの)は、字幕なくても楽しめるくらいになりました。
ただ北米以外の英語だったり、登場人物が早口だったり、時代背景の古い作品は、まだ字幕なしで楽しめるほど理解できません。
想像:洋楽もありとあらゆるジャンルの曲を日本語のように理解できる。
現実:俗語が多かったり、歌手の発音の癖が強かったり、テンポが速いと5割も聞き取れないものもある。
ただ「何を歌っているのか見当もつかない」という曲はほとんどありません。また好きなジャンル(ポップス・ロック)なら、9割9分聞き取れるものもあります。
これは私が洋楽のディクテーションを10年以上(700曲超)、継続しているためかもしれません。
読む力
想像:洋書も母国語の本の90%くらいの速さで読むことができる。現実:日本語の本に比べて2倍、難しい本や慣れていない分野の本だと、3倍くらいの時間がかかります。
一度に集中して読める時間も、日本語の本は5時間ほどで、200ページの本が一日で終わってしまうこともあります。対して、洋書は比較的簡単なヤングアダルト小説でも、連続1〜2時間ほど(30〜50ページ)です。
話す力
想像:母国語と同じくらいのスピードでしゃべれるようになる。現実:言語学習、車や音楽など、自分の得意な分野の内容なら「日本語より若干遅い」くらいのペースで話せるように。
ただあまり話さない分野についての話や、普段より体調が悪い時には、日本語とは比較にならないほど遅くなります。
英会話の後は、未だに「あんな風に言えれば良かったな…」と頭の中で反省会です。
書く力
現実:もう一つのブログ(ME Life is Like...)で、英語の記事も書いていますが、たいていは日本語で先に書き、それを翻訳するという形で執筆。
自分の考えをまとめたり、物事を深く考える時は日本語になり、英語だけで考える事はほとんどないです。
あと日本語と決定的に違うと感じる点は、自分の興味のないジャンルの用語が全く理解できない点です。
私の場合、スポーツで言えば野球。日本語ならストライク、ゴロ、ファールなどの最低限の用語は、(野球の用語なのだろうと思う程度には)わかりますが、英語だと見当もつかないということがよくあります。
当然、話すことも書くことも、読んで、聞いて理解することも、上手くできません。
分野によって語彙に大きな偏りがあるのが、母国語と学習言語の大きな違いです。
英検1級に合格してよかったこと
続いて、英検1級に合格して本当によかったことについてお話しします。
私の登録しているスクールでは、海外在住、帰国子女、インターナショナルスクール卒、有名外語大卒、TOEIC満点などなど、自分より優れた経歴をお持ちの英会話講師がたくさんいます。
それに引き換え、私は定時制高校卒で、海外渡航経験もなく、講師以外の職歴がないので、せめて英語の資格だけは自分の強み言えるものが欲しかったです。
英検1級は実際に挑戦してみて、本当にレベルが高く、生半可な気持ちで合格できる資格ではないことを強く感じました。
なので、初挑戦から5年の時を経て合格した時は、言葉に言い表せないほど嬉しかったですし、ほっとしました。
わからない単語があると、「こんな単語もわからないのか」と凹んでばかりでしたが、英検1級合格後には「この単語を知らなくても英検1級に合格できるよ」なんて冗談も言えるようになりました。
もちろん理解の不確かな表現は、その後すぐに調べます。
未だに毎日、知らない単語や熟語に出合います。生徒さんからの質問に答えられず、悔しい思いをすることもしょっちゅうです。
でも今は、その分からないことも楽しめる心の余裕ができました。
▼ワールドトーク [外部リンク]
https://www.worldtalk.jp/mypages/instructor_profile/6988
私の登録しているスクールのプロフィールページです。良かったらご覧ください♪
#1 自信がついた
数字には表れませんが、これが英検1級に合格して一番よかったことです。私の登録しているスクールでは、海外在住、帰国子女、インターナショナルスクール卒、有名外語大卒、TOEIC満点などなど、自分より優れた経歴をお持ちの英会話講師がたくさんいます。
それに引き換え、私は定時制高校卒で、海外渡航経験もなく、講師以外の職歴がないので、せめて英語の資格だけは自分の強み言えるものが欲しかったです。
英検1級は実際に挑戦してみて、本当にレベルが高く、生半可な気持ちで合格できる資格ではないことを強く感じました。
なので、初挑戦から5年の時を経て合格した時は、言葉に言い表せないほど嬉しかったですし、ほっとしました。
わからない単語があると、「こんな単語もわからないのか」と凹んでばかりでしたが、英検1級合格後には「この単語を知らなくても英検1級に合格できるよ」なんて冗談も言えるようになりました。
もちろん理解の不確かな表現は、その後すぐに調べます。
未だに毎日、知らない単語や熟語に出合います。生徒さんからの質問に答えられず、悔しい思いをすることもしょっちゅうです。
でも今は、その分からないことも楽しめる心の余裕ができました。
▼ワールドトーク [外部リンク]
https://www.worldtalk.jp/mypages/instructor_profile/6988
私の登録しているスクールのプロフィールページです。良かったらご覧ください♪
#2 国際問題についての語彙表現が飛躍的に増えた
普段の生活の中で、政治、経済、地球環境、医療、世界平和、科学技術の功罪などについて話すことはほとんどないと思います。ましてや、英語でそれらの問題について議論するなど、英語圏出身の友人がたくさんいても機会は少ないでしょう。
英検1級の英作文、二次面接問題では、そういった問題について理路整然と書いたり、話したりしなければならないため、論理的思考力がかなり鍛えられました。
国際問題や社会問題についての情報は、聞くだけでも相当疲れるので、英検に挑戦という目的がなければ、触れることすらなかったと思います。
しかし、こうした問題に触れ続けることで、世の中の仕組みや、出来事について深く考える癖がつきました。
また、勉強のために読み始めた英字新聞は、海外での報道と、日本国内での報道内容の大きな違いに気づくきっかけに。
情報を精査する力は間違いなくつきました。
また、英作文で必須の「結論から先に述べる」ことはブログにも生かされています。英検1級の学習を始める前より、伝わる文章を書くスキルは確実に上がっています。
#3 広がる交友関係
自分に自信がつき、第一線で活躍されている英会話講師や通訳者とお話しする機会があっても、引け目を感じることなく、心から交流を楽しむことができるようになりました。また、英語の語彙が増え、時と場合に応じた表現を使い分けられるようになってきたおかげで、相手の国籍問わず、会話を楽しめるようにもなりました。
相手に一定の配慮を示す言葉を使えるようになったことで、相手の気分を害さないようにしながら、相手のことをより良く知る会話も恐れずにできるように。
例えばこんな表現が便利です:
"Would you mind if I ask you ~? = 〜についてお聞きしても構いませんか?"
"No offense, but... = 気を悪くしないで欲しいんだけど…"
使える言葉が増えることで、話すことのできる話題も増えるので、色々な国や立場の人と話す時、本当に自由になった感じがします。
1級合格前までは、生徒が準1級を目指す頃になると「英検準1級しか持っていない自分が教えちゃっていいのだろうか?」と心のどこかで思っていました。
今では英検の級を問わず教えたいと思いますし、いずれは1級を目指す生徒を指導できるようになりたいと思っています。
英会話講師以外の仕事はまだしたことがないのですが、翻訳の仕事や英語を使ってコミュニケーションをする仕事をしてみたいと思いますし、その実力はあると心から思えるようになったのは英検1級のおかげです。
私が英検1級に挑戦した2019年は、体調が人生で最悪と言えるほどで、7月の二次試験は会場に行くことすらできませんでした。
そんな中、11月の二次試験に向けて勉強を続けるのは本当に大変で、今思い出しても涙が出るほどです。
▼英検1級合格直後の記事です
現在、英検1級に挑戦されている皆さんにも生活があり、勉強が順風満帆に行く日だけではないと思います。つらすぎて、英語の勉強をやめたくなる日もあると思います。
でも、合格した後には素晴らしい世界が待っていることを夢見て、がんばってください。
当記事を読んで「がんばってみるか」という気持ちに、少しでもなれたのなら幸いです。
私もまだまだ夢の途中です。一緒にがんばりましょう。
"No offense, but... = 気を悪くしないで欲しいんだけど…"
使える言葉が増えることで、話すことのできる話題も増えるので、色々な国や立場の人と話す時、本当に自由になった感じがします。
#4 増える仕事の選択肢
オンライン英会話講師として、英検準1級まで自信を持って指導できるようになったので、色々な生徒のニーズに応えられるようになりました。1級合格前までは、生徒が準1級を目指す頃になると「英検準1級しか持っていない自分が教えちゃっていいのだろうか?」と心のどこかで思っていました。
今では英検の級を問わず教えたいと思いますし、いずれは1級を目指す生徒を指導できるようになりたいと思っています。
英会話講師以外の仕事はまだしたことがないのですが、翻訳の仕事や英語を使ってコミュニケーションをする仕事をしてみたいと思いますし、その実力はあると心から思えるようになったのは英検1級のおかげです。
まとめ
私が英検1級に挑戦した2019年は、体調が人生で最悪と言えるほどで、7月の二次試験は会場に行くことすらできませんでした。
そんな中、11月の二次試験に向けて勉強を続けるのは本当に大変で、今思い出しても涙が出るほどです。
▼英検1級合格直後の記事です
現在、英検1級に挑戦されている皆さんにも生活があり、勉強が順風満帆に行く日だけではないと思います。つらすぎて、英語の勉強をやめたくなる日もあると思います。
でも、合格した後には素晴らしい世界が待っていることを夢見て、がんばってください。
当記事を読んで「がんばってみるか」という気持ちに、少しでもなれたのなら幸いです。
私もまだまだ夢の途中です。一緒にがんばりましょう。
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コメント
コメント一覧 (2)
ひめママさん、コメントありがとうございます!
英検1級は本当に大変だったので、この記事は、今苦しくて勉強をやめようと思っている人のモチベーションに少しでもなればと思い書きました。ひめママさんが再び挑戦してみようと思えたのでしたら、とっても嬉しいです!