英検二次試験は準1級を除く、受験した全ての級で、高校の恩師や友人たちに練習を手伝ってもらいました。
恩師や友人の助けは、試験合格の大きな力になっただけでなく、講師としてどのように手助けすれば受験者の役に立てるのか、知ることにもなりました。
講師をする上で大変貴重なこの経験を、いつかどこかでお話ししたいと思っていました。今回は英検二次試験挑戦にまつわるお話です。
▼英検とTOEIC全受験歴についての記事
正直に言うと、W先生が練習を手伝ってくれると言ってくださった時、あまり乗り気ではなかったです。
なので、練習にならなかったら「まぁ、他の先生にもお願いすればいいか」と超生意気なことを考えていました。
というのも、彼の普段の授業は話が脱線してばかりで、たまにプリントの問題を解いたりする、とても退屈な授業だったからです。
しかし、実際に先生と練習をして、びっくり仰天!!
模擬面接でのW先生のアドバイスは的確で、試験の流れの説明から、パッセージの読み方や面接官とのやりとりの仕方まで、試験本番に役立ったものばかりでした。
普段の授業からは信じられないほどの知識と、試験に役立つ情報は本当に驚きでした。
結果、試験本番では、落ち着いて試験官との英会話を心から楽しむことができました。
その年度にW先生は定年退職され、学校を去ることになりました。退職の際、これからも英語を頑張って、というメッセージと共に単語帳2冊頂きました。
その後、W先生とは年に数回、手紙や年賀状のやりとりが続きます。
それからも英語の勉強はコツコツ続け、英検準2級一次試験に合格したのは、2006年。私が21歳の時。W先生が定年退職されてから、すでに2年以上経っていました。
先生に、一次試験に合格したことを葉書で伝えたところ、すぐに電話がかかってきて、二次面接対策をして下さることになりました。
ご好意に甘えてお願いしたところ、 その翌々日には茶封筒に入った練習問題カードが自宅に届きました。電話の時点で、すでに用意されていたのかもしれません。
しかも、対面ではなく、電話で自宅にいながら練習ということだったので、慢性病持ちの私としては本当に助かりました。
2日間に分けて、電話で模擬面接官になってもらいました。 模擬練習が一通り終わった後、先生の「まぁ、問題ないでしょう」の一言が、大きな自信になりました。
結果、30 / 33点 [90.9%] (合格点: 19点 )という余裕の合格でした。
私の通っていた定時制高校は、私のように病気持ちの生徒、家庭の事情で働きながら通う生徒、全日制の学校に馴染めず不登校を経験した生徒などなど、様々な事情を抱えた生徒がやってきます。
勉強どころではない生徒も多いため、授業は教科を問わず、生徒皆がちゃんと単位を取って卒業できるよう、中学のおさらいのようなものが多かったです。
そのため、W先生もそんな生徒たちに合わせ、中学で習うような基礎的な内容ばかりを教えていたことが、今となればよくわかります(W先生、実は英検1級保持者。)
実際、先生の授業中、先生の話をろくに聞かず英検の問題集を解いていたり、授業の流れを無視してALTを質問攻めにしても、先生はいつも何も言わず自由にさせてくれました。
英語で伸び悩んだとき、先生に手紙でそれとなく話をすると、ご自身の学生時代の話を聞かせて下さったり、ヒントになりそうな新聞記事の切り抜きを送って下さったり、いつも静かに、温かく見守っていてくれました。
あと地元のボランティアグループの主催する、英語学習者の集いも教えてくださり、先生のおかげで現在でも続いている大切な繋がりを築くことができました。
退職されてからも、こうして生徒を見守り、必要とあればすぐに手助けすることのできるW先生は、私の目標とする人生の先輩であり、講師として憧れの存在です。
22歳でまだ同じ定時制高校に通っていた私は、W先生とは別の英語教師、S先生に見てもらいました。模擬練習は、一次試験に合格した、高校の友達と一緒にしました。
実際の試験同様、一対一の方式で練習をするのかと思っていたので、少々戸惑いました。しかし、一緒に練習をしてみると、「ああ、そういう考えもあるのか」と自分とは違う考え方に触れ、また自分では使わない英語表現も聴くことができて、収穫は多かったです。
きちんと練習して臨んだ試験本番も、落ち着いて、面接官との英会話を楽しむことができました。2級も無事に一発合格でした。
続いて挑戦した英検準1級は、合格する1年ほど前から、ナレーションの練習をしたり、普段から一緒に英語の勉強をしていた友人と英会話するなどして、準備をしました。
試験本番前の1ヶ月は、対策は全くせず、体調を整えることに専念。一次は2回不合格になりましたが、二次は一発合格でした。
当時、Eとは月に2回ほどスカイプで通話していたので、その際、二次面接対策本と過去問に載っているトピックを共有し、時間を測ってもらい、実際にスピーチをして練習をしました。
ネイティブの視点から、気になった点や改善点など厳しく見てくれるようお願いしたものの、実際に指摘されると、凹むこともしばしば。
スピーチは録音して、文字起こししたものをEに添削してもらい、自然な表現をたくさん教えてもらいました。
F君には1級二次試験の受験経験から、「試験というより、面接官と英会話する感覚でいれば良いよ」とアドバイスをもらい、気が楽になったのを覚えています。
2019年11月、体調が恐ろしく悪い中での挑戦とはなりましたが、無事、英検1級二次試験に合格することができました。
▼英検1級合格時の記事
今後は講師として、たくさんの生徒さんの力になりたいと思います!
英語学習スランプに陥ったら読む記事>>英語学習スランプを乗り越えた話【勉強のマンネリを防ぐ7つのコツ】
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恩師や友人の助けは、試験合格の大きな力になっただけでなく、講師としてどのように手助けすれば受験者の役に立てるのか、知ることにもなりました。
講師をする上で大変貴重なこの経験を、いつかどこかでお話ししたいと思っていました。今回は英検二次試験挑戦にまつわるお話です。
▼英検とTOEIC全受験歴についての記事
恩師の教え
2003年、18歳の時に挑戦した、英検3級二次試験。私は当時、定時制高校に在籍していました。高校では定年間近のW先生の授業を受けていて、先生から二次試験の練習の提案がありました。正直に言うと、W先生が練習を手伝ってくれると言ってくださった時、あまり乗り気ではなかったです。
なので、練習にならなかったら「まぁ、他の先生にもお願いすればいいか」と超生意気なことを考えていました。
というのも、彼の普段の授業は話が脱線してばかりで、たまにプリントの問題を解いたりする、とても退屈な授業だったからです。
しかし、実際に先生と練習をして、びっくり仰天!!
模擬面接でのW先生のアドバイスは的確で、試験の流れの説明から、パッセージの読み方や面接官とのやりとりの仕方まで、試験本番に役立ったものばかりでした。
普段の授業からは信じられないほどの知識と、試験に役立つ情報は本当に驚きでした。
結果、試験本番では、落ち着いて試験官との英会話を心から楽しむことができました。
その年度にW先生は定年退職され、学校を去ることになりました。退職の際、これからも英語を頑張って、というメッセージと共に単語帳2冊頂きました。
その後、W先生とは年に数回、手紙や年賀状のやりとりが続きます。
それからも英語の勉強はコツコツ続け、英検準2級一次試験に合格したのは、2006年。私が21歳の時。W先生が定年退職されてから、すでに2年以上経っていました。
先生に、一次試験に合格したことを葉書で伝えたところ、すぐに電話がかかってきて、二次面接対策をして下さることになりました。
ご好意に甘えてお願いしたところ、 その翌々日には茶封筒に入った練習問題カードが自宅に届きました。電話の時点で、すでに用意されていたのかもしれません。
しかも、対面ではなく、電話で自宅にいながら練習ということだったので、慢性病持ちの私としては本当に助かりました。
2日間に分けて、電話で模擬面接官になってもらいました。 模擬練習が一通り終わった後、先生の「まぁ、問題ないでしょう」の一言が、大きな自信になりました。
結果、30 / 33点 [90.9%] (合格点: 19点 )という余裕の合格でした。
私の通っていた定時制高校は、私のように病気持ちの生徒、家庭の事情で働きながら通う生徒、全日制の学校に馴染めず不登校を経験した生徒などなど、様々な事情を抱えた生徒がやってきます。
勉強どころではない生徒も多いため、授業は教科を問わず、生徒皆がちゃんと単位を取って卒業できるよう、中学のおさらいのようなものが多かったです。
そのため、W先生もそんな生徒たちに合わせ、中学で習うような基礎的な内容ばかりを教えていたことが、今となればよくわかります(W先生、実は英検1級保持者。)
実際、先生の授業中、先生の話をろくに聞かず英検の問題集を解いていたり、授業の流れを無視してALTを質問攻めにしても、先生はいつも何も言わず自由にさせてくれました。
英語で伸び悩んだとき、先生に手紙でそれとなく話をすると、ご自身の学生時代の話を聞かせて下さったり、ヒントになりそうな新聞記事の切り抜きを送って下さったり、いつも静かに、温かく見守っていてくれました。
あと地元のボランティアグループの主催する、英語学習者の集いも教えてくださり、先生のおかげで現在でも続いている大切な繋がりを築くことができました。
退職されてからも、こうして生徒を見守り、必要とあればすぐに手助けすることのできるW先生は、私の目標とする人生の先輩であり、講師として憧れの存在です。
英検2級 (2007年)
続いて英検2級一次試験に合格したのは、2007年。22歳でまだ同じ定時制高校に通っていた私は、W先生とは別の英語教師、S先生に見てもらいました。模擬練習は、一次試験に合格した、高校の友達と一緒にしました。
実際の試験同様、一対一の方式で練習をするのかと思っていたので、少々戸惑いました。しかし、一緒に練習をしてみると、「ああ、そういう考えもあるのか」と自分とは違う考え方に触れ、また自分では使わない英語表現も聴くことができて、収穫は多かったです。
きちんと練習して臨んだ試験本番も、落ち着いて、面接官との英会話を楽しむことができました。2級も無事に一発合格でした。
続いて挑戦した英検準1級は、合格する1年ほど前から、ナレーションの練習をしたり、普段から一緒に英語の勉強をしていた友人と英会話するなどして、準備をしました。
試験本番前の1ヶ月は、対策は全くせず、体調を整えることに専念。一次は2回不合格になりましたが、二次は一発合格でした。
友人の助け 英検1級 (2019年)
英検1級二次対策は、英検1級保持の塾講師である、高校の時からの友人F君と、言語交換パートナーのアメリカ人Eにお願いしました。当時、Eとは月に2回ほどスカイプで通話していたので、その際、二次面接対策本と過去問に載っているトピックを共有し、時間を測ってもらい、実際にスピーチをして練習をしました。
ネイティブの視点から、気になった点や改善点など厳しく見てくれるようお願いしたものの、実際に指摘されると、凹むこともしばしば。
スピーチは録音して、文字起こししたものをEに添削してもらい、自然な表現をたくさん教えてもらいました。
F君には1級二次試験の受験経験から、「試験というより、面接官と英会話する感覚でいれば良いよ」とアドバイスをもらい、気が楽になったのを覚えています。
2019年11月、体調が恐ろしく悪い中での挑戦とはなりましたが、無事、英検1級二次試験に合格することができました。
▼英検1級合格時の記事
まとめ
英検二次試験の5階級全てで一発合格したことは、私の自慢です。振り返ってみると、自分一人で成し遂げたわけではなく、恩師や友人たちの助けがあってこそのものだったと思います。今後は講師として、たくさんの生徒さんの力になりたいと思います!
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コメント
コメント一覧 (2)
ひめママさん、コメントありがとうございます!恩師のように目標とする人に出会えたのは、本当に幸運なことだと思います。私のがんばる姿が励みになるなら、これほど嬉しいことはないです。今までがんばってきたこと、今がんばっていること、どんどん発信していきます!