洋書の多読は小説・実用書問わず、語彙と知識を増やし、読解力を高め、英語力全体の底上げに役に立つ学習法です。
しかし、自分のレベルに合った本を選ばないと、理解できずにそのまま本棚の飾りになってしまうことも。
当記事では、私が今まで洋書を読んできた経験から、自分のレベルに合った洋書の選び方と、語彙を増やす洋書の読み方を解説します。
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しかし、わずか248ページの本ながら、当時の私には難しすぎました。
分からない単語の意味を辞書で調べ、ノートに書き込んでいったところ、わずか50ページ進んだ時点で30枚綴りのノートが一冊終わりました。
しかも、調べた単語は、数ページ進んだ時点で意味を忘れてしまうという事態に直面。その時、自分に合ったレベルの本を選ぶことの重要さを痛感しました。
▼Ocean's 11についての記事はこちら
では、自分に合ったレベルの本を見つけるにはどうしたら良いか、解説します!
意味が理解できない全ての単語・表現を調べるのは現実的ではありません。私自身、洋書は今までに70冊ほど読んでいますが、意味を全て調べるとしたら、今でも1ページあたり5〜6回は調べなくてはいけなくなります。
それでは思考が途切れてしまいますし、しんどくなって読むのが面倒になってしまいます。
辞書はその単語を見た時にすぐに意味が理解できなくても、文脈の中で「こんな感じの意味だろうな」と推測できる単語はそのままでOKです。
目安として、経験上「辞書を引かないと物語が理解できない」という単語・表現が1ページに3個以上出てくるようなら、かなり気合を入れないと読めない本なので、やめた方が良いです。
内容がよほど好きで読み進めたいと思わない限り、辞書が必要な単語・表現が1ページに1個か、多くても2個くらいの本を選んだ方が良いです(重要)。
これは、タップ一つで単語の意味を調べられる電子書籍でも同じことが言えます。
意味を調べるのが簡単な電子書籍とは言っても、やはり単語を多く調べる必要のある本は、そもそも全体的な理解もできないままになってしまいます。
選ぶジャンルによっても難易度は違います。
ミステリーや時代物より、YA(ヤングアダルト)、ロマンスや自己啓発の方が読みやすいものが多いです。
初めての洋書なら、自分に身近なテーマで、なるべくシンプルな英語で書かれたものがおすすめです。
YAなら、Louis Sacharという作者の本が、シンプルな表現が多く、読みやすいです。
英検3級レベルから読める、EasyStarts Level から英検1級レベルのLevel6まで7段階で編集されています。
Pearson Graded Readers
https://www.pearson.co.jp/catalog/pearsons-graded-readers.php
▲公式ホームページで難易度の目安が公開されています。
ラダーシリーズでは"Level4"にあたるのですが、日本が舞台で、状況が想像しやすいので、語彙表現の難しさの割には読みやすいです。
身近な「市営プール」が英語でなんと表現されているか、など大いに勉強になります。
ちなみにペンギンリーダーズは旧称で、現在の正式名称は「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ」です。イギリスの出版社 Penguin Booksとは別物なので注意です。
そんな時は邦訳版の出番です。
私の最初に読んだ洋書は、日本語版を読んで面白かった本でした。内容も全て分かっている上、洋書を読み進める上で理解のできない下りは日本語版を読めばすぐにわかるので、効率が良かったです。
英語の理解に自信が持てた6冊目以降は、翻訳版は必要なくなりましたが、それまでは翻訳版を、いわば自転車の補助輪のように活用しました。
ちゃんと理解できていなかったり、理解できたと思っても実は誤解していたり、翻訳版を読むことでたくさんの発見がありました。
先に日本語で読んでいましたし、恋愛ものなので簡単かと思いましたが、2ページ毎に翻訳と読み比べ、辞書で分からない単語を調べながらだったので、読了まで1ヶ月以上かかったと思います。
その分、達成感がすごかったです。
気に入って自分でも使ってみたい表現、メモしておきたい表現、覚えたばかりの単語が使われていて感動した表現には、そのページにポストイットを貼ります。
貼るだけでも良いのですが、ポストイットにはその表現の日本語訳を書いておきます。
ポストイットで印をつけておいた表現は、その本を読み終わったらあと、メモした日本語訳とともに、ノート(紙のノート)に書き込んでいます。書き溜めた内容は、のちの検索が楽になるように、Googleスプレッドシートにまとめる予定です。
▲英字新聞や言語交換で出合った良い表現は、こんな感じでGoogleスプレッドシートにまとめて、オリジナルの辞書を作っています。スマホでもPCでも入力可能なほか、検索も簡単です。
辞書を引いても意味のわからない表現、発音を確認したい表現があった場合には、先ほどとは色違いのポストイットに何がわからないのか書き込み、貼ります。
私の場合、疑問の箇所には、白地に端っこが赤いタイプのポストイットを貼っています。
ポストイットをつけた疑問は英会話レッスンや言語交換の時など、ネイティブと話す機会がある時に、まとめて聞いて疑問解消しています。
色違いのポストイットにすることで、ネイティブに質問する機会があるときに、すぐ見つけることができるので便利です。
▲初めての洋書としておすすめの本は以前記事にまとめました
ネイティブ向けに作られたエンターテイメント作品を読むことができるようになると、英語学習の幅が飛躍的に広がります。
より多くの語彙表現に触れることができ、さらに世界中の人々の様々な考え方に触れることができるので、より人生が豊かになります。
ちなみにですが、冒頭でお話しした『Ocean's 11』は、1年ほど経ってから再挑戦し、楽しく読み終えることができました。
難しすぎて読めなかった本が、英語学習を続け1年経ってから楽しく読めるようになった感動は、今でも鮮明に覚えています。
まず面白そうと思った本に挑戦してみて、たとえ読めなかったとしても、何ヶ月か後にまた読んでみると、自身の英語の上達を知るバロメーターにもなります。
ぜひ気軽に手にとって挑戦してみてください!
洋書を読み慣れてきたらこちらもおすすめ>>私が感動した英語学習におすすめの洋書10選!【難易度解説付き】
おすすめの本の記事一覧>>こちら
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しかし、自分のレベルに合った本を選ばないと、理解できずにそのまま本棚の飾りになってしまうことも。
当記事では、私が今まで洋書を読んできた経験から、自分のレベルに合った洋書の選び方と、語彙を増やす洋書の読み方を解説します。
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洋書選びは自分に合ったレベルを知ることから
私が初めて挑戦した小説は、映画『オーシャンズ11』のノベライズ版。英検2級合格直後、知り合いからの頂き物でした。お気に入りの映画だったことから、小説も嬉々として読み始めました。しかし、わずか248ページの本ながら、当時の私には難しすぎました。
分からない単語の意味を辞書で調べ、ノートに書き込んでいったところ、わずか50ページ進んだ時点で30枚綴りのノートが一冊終わりました。
しかも、調べた単語は、数ページ進んだ時点で意味を忘れてしまうという事態に直面。その時、自分に合ったレベルの本を選ぶことの重要さを痛感しました。
▼Ocean's 11についての記事はこちら
では、自分に合ったレベルの本を見つけるにはどうしたら良いか、解説します!
どのくらい辞書を引く?
辞書を引く頻度は、その本のレベルと自分の英語力が合っているかを知る、最高のバロメーターです。意味が理解できない全ての単語・表現を調べるのは現実的ではありません。私自身、洋書は今までに70冊ほど読んでいますが、意味を全て調べるとしたら、今でも1ページあたり5〜6回は調べなくてはいけなくなります。
それでは思考が途切れてしまいますし、しんどくなって読むのが面倒になってしまいます。
辞書はその単語を見た時にすぐに意味が理解できなくても、文脈の中で「こんな感じの意味だろうな」と推測できる単語はそのままでOKです。
目安として、経験上「辞書を引かないと物語が理解できない」という単語・表現が1ページに3個以上出てくるようなら、かなり気合を入れないと読めない本なので、やめた方が良いです。
内容がよほど好きで読み進めたいと思わない限り、辞書が必要な単語・表現が1ページに1個か、多くても2個くらいの本を選んだ方が良いです(重要)。
これは、タップ一つで単語の意味を調べられる電子書籍でも同じことが言えます。
意味を調べるのが簡単な電子書籍とは言っても、やはり単語を多く調べる必要のある本は、そもそも全体的な理解もできないままになってしまいます。
選ぶジャンルによっても難易度は違います。
ミステリーや時代物より、YA(ヤングアダルト)、ロマンスや自己啓発の方が読みやすいものが多いです。
初めての洋書なら、自分に身近なテーマで、なるべくシンプルな英語で書かれたものがおすすめです。
YAなら、Louis Sacharという作者の本が、シンプルな表現が多く、読みやすいです。
リンク
散りばめられた謎が、最後に全て解かれる(しかも登場人物たちの意外な繋がりが!)感覚がとても楽しい本です。レベルの目安を教えてくれるシリーズもあります
「ペンギンリーダーズ」は使われている語彙の難易度、ページ数などで総合的に難易度を表示していて、初めての洋書選びの参考になります。英検3級レベルから読める、EasyStarts Level から英検1級レベルのLevel6まで7段階で編集されています。
Pearson Graded Readers
https://www.pearson.co.jp/catalog/pearsons-graded-readers.php
▲公式ホームページで難易度の目安が公開されています。
リンク
直木賞受賞作家・奥田英朗氏の「イン・ザ・プール」の英訳版もあります。ラダーシリーズでは"Level4"にあたるのですが、日本が舞台で、状況が想像しやすいので、語彙表現の難しさの割には読みやすいです。
身近な「市営プール」が英語でなんと表現されているか、など大いに勉強になります。
ちなみにペンギンリーダーズは旧称で、現在の正式名称は「ピアソン・イングリッシュ・リーダーズ」です。イギリスの出版社 Penguin Booksとは別物なので注意です。
読書を英語力に変えるおすすめの読み方
翻訳版の助けも借りよう!
自分のレベルに合った洋書でも、読み慣れていないうちは自分の解釈が合っているか、もやもやする時がよくあります。そんな時は邦訳版の出番です。
私の最初に読んだ洋書は、日本語版を読んで面白かった本でした。内容も全て分かっている上、洋書を読み進める上で理解のできない下りは日本語版を読めばすぐにわかるので、効率が良かったです。
英語の理解に自信が持てた6冊目以降は、翻訳版は必要なくなりましたが、それまでは翻訳版を、いわば自転車の補助輪のように活用しました。
ちゃんと理解できていなかったり、理解できたと思っても実は誤解していたり、翻訳版を読むことでたくさんの発見がありました。
リンク
ちなみに私が初めて読んだペーパーバックは、Sophie Kinsellaの"Can You Keep A Secret?"。先に日本語で読んでいましたし、恋愛ものなので簡単かと思いましたが、2ページ毎に翻訳と読み比べ、辞書で分からない単語を調べながらだったので、読了まで1ヶ月以上かかったと思います。
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ポストイットを活用しよう!
紙の本の場合、電子版のようにタップひとつでブックマークができるわけではないので、私はポストイット(付箋)を活用しています。気に入って自分でも使ってみたい表現、メモしておきたい表現、覚えたばかりの単語が使われていて感動した表現には、そのページにポストイットを貼ります。
貼るだけでも良いのですが、ポストイットにはその表現の日本語訳を書いておきます。
ポストイットで印をつけておいた表現は、その本を読み終わったらあと、メモした日本語訳とともに、ノート(紙のノート)に書き込んでいます。書き溜めた内容は、のちの検索が楽になるように、Googleスプレッドシートにまとめる予定です。
▲英字新聞や言語交換で出合った良い表現は、こんな感じでGoogleスプレッドシートにまとめて、オリジナルの辞書を作っています。スマホでもPCでも入力可能なほか、検索も簡単です。
辞書を引いても意味のわからない表現、発音を確認したい表現があった場合には、先ほどとは色違いのポストイットに何がわからないのか書き込み、貼ります。
私の場合、疑問の箇所には、白地に端っこが赤いタイプのポストイットを貼っています。
ポストイットをつけた疑問は英会話レッスンや言語交換の時など、ネイティブと話す機会がある時に、まとめて聞いて疑問解消しています。
色違いのポストイットにすることで、ネイティブに質問する機会があるときに、すぐ見つけることができるので便利です。
▲初めての洋書としておすすめの本は以前記事にまとめました
まとめ
私が洋書を選ぶ際に気をつけているポイントや、読書で出合う語彙を吸収する方法をまとめました。ネイティブ向けに作られたエンターテイメント作品を読むことができるようになると、英語学習の幅が飛躍的に広がります。
より多くの語彙表現に触れることができ、さらに世界中の人々の様々な考え方に触れることができるので、より人生が豊かになります。
ちなみにですが、冒頭でお話しした『Ocean's 11』は、1年ほど経ってから再挑戦し、楽しく読み終えることができました。
難しすぎて読めなかった本が、英語学習を続け1年経ってから楽しく読めるようになった感動は、今でも鮮明に覚えています。
まず面白そうと思った本に挑戦してみて、たとえ読めなかったとしても、何ヶ月か後にまた読んでみると、自身の英語の上達を知るバロメーターにもなります。
ぜひ気軽に手にとって挑戦してみてください!
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