アオシマ文化教材社から発売されている、32分の1スケールのカーモデル「ザ・スナップキット」シリーズ。接着剤・塗料不要で組み立てられる画期的なプラモデルです。
今回組み立てたのが、私の大大大好きなスポーツカー「トヨタ 86」(後期)!

実に12年ぶりのプラモ作り。当記事では組み立ての注意点、感動したことや仕上がりについて、まとめます。
ガンダムのプラスチックモデル(通称:ガンプラ)こそ昔から多色成形・スナップフィット(=組み立てに接着剤不要)が主流ですが、特にカーモデルは接着剤・塗装ありきで組み立てるのが普通でした。

2017年にアオシマから発売された「スナップキット」シリーズは、ボディの塗装は成形色で再現し、細かい塗装はシールで仕上げるというお手軽さが特長。
第1弾「スズキ・ハスラー」が発売されたのを皮切りに、2022年3月現在、13台がラインナップされています(今年6月と8月にさらに2車種が追加予定)。
86はシリーズ第3弾のモデルです。
私は持病であるME(筋痛性脳脊髄炎)の悪化と共に、接着剤・塗料や溶剤に対して極端に弱くなり、臭いを嗅いでしまうとひどい頭痛や気分の悪さが起こるようになりました。
そのため、10年以上プラモから遠ざかっていたのですが、接着剤すら要らないモデル!というわけで、思いっきり楽しんで組み立てました。

部品が全て揃っているか確認したあと、説明書をよく読んで組み立てる手順を考えます。この組み立てる工程を考えているときも楽しいんですよね〜。
それから、部品を食器用の中性洗剤で洗います。

プラスチック製品を製造する際、成形した型から部品を外しやすくするため、離型剤と呼ばれる油を使うそうです。
その油が残っているとシールや塗料が剥がれやすくなったり、接着も弱くなったりするので、組み立てる前に泡をつけて洗います。
10年以上前の知識なので、今の製品がどうなっているかは分かりませんが、念のため洗いました。

タオルで拭いて、新聞紙の上に並べて乾燥させます。

用意した工具はタミヤの精密ニッパー、つまようじ、竹串、ダイヤモンドヤスリ(3本)、模型用ヤスリ(3本)。あと写真に撮り忘れましたが、ピンセットと綿棒。
24分の1のカーモデルを作り慣れた人間にとっても32分の1はかなり小さく、部品が細かいです。そのためオレンジ色の太字にした4つの道具は絶対に必要です。綿棒とつまようじはシール貼りに使いました。
私はピンセットなしで組み立てられる自信はないです。あと視力があっても、ルーペがあると便利です。
用意ができたら説明書に従い、組み立てていきます。ボディのシール貼りから。

このシールが強度があり、つまようじで軽くこすって圧着しても傷だらけになることもなく、適度に厚みがありながら曲面にも馴染むという魔法のような代物。
シールの厚みも計算し尽くされ、貼る場所が気持ち良いほどに決まっていきます。
また数回剥がす程度だと粘着力が落ちることもなく、剥がれてくることもないです。すごいです。

ライトレンズに刻印された86ロゴも再現。直径1ミリの中にロゴが印刷されています。私は視力には自信がありますが、肉眼ではほとんど見えないほどの大きさです。

小さい部品にシールを貼るときは、ランナー(=パーツの枠)につけたままにすると良いですよ。
問題発生と対処法

内装はダッシュボードとドア内側の部品を起こし、バスタブのような形にします。ダッシュボード側面には突起があり(赤矢印部)、ドアの内側の穴(青矢印部)に差し込むようになっています。
しかし、うっかり右側の突起を切り取ってしまい、ダッシュボードとドア内側に2ミリほどの隙間ができてしまいました。
そこで、突起のあったところに1ミリの穴を開け・・・


その穴に0.8ミリの真鍮線を通し、線を曲げて留め金にしました。

ボディに接触することもなく、きれいに収まりました。ほっ。
接着剤は使っていません。艦船模型を作ったときに揃えた真鍮線が役に立ちました。

あとはボディとシャシーを合わせれば完成。ボディとシャシーはパチンという音を立てて、ピタリとハマりました。
あとで気がついたのですが、このとき車内に入っているほこりをブロワなどでしっかりと吹き飛ばしておいた方が良かったです。
完成後も分解できると思っていたのですが、思った以上に強くハマっていて、壊す覚悟がないと分解はできません。
そのため、ダッシュボードの上に長い糸くずが入ったままになってしまいました。次の車を作るときの教訓です。
突起を切り取ってしまったアクシデントもあり、思ったより時間がかかりましたが、2時間40分かけて完成です!!

組み立てた直後にパチリ。

塗装も研ぎ出し(=塗装表面を磨いて艶を出す作業)もなしでこのツヤ♪

ボディ色であるメタリックの金属粒子も成形色で再現されているのが驚き。

実車も何度かみたことがありますが、この色は本当によく再現されています。

ナビ部分のシールが光を反射して、ディスプレイが点灯しているように見えます。

真横から。4輪ともきっちり接地します。

左側。かっこいいなぁ。

やっぱり86はいい。

今回86を作ってみて、以前作っていたモデルと比べ何もかもが進化しており、部品精度やシールの質、成形色のきれいさに驚きの連続でした。
部品点数も少なく、ニッパーとピンセットさえあればできるので、初心者にもおすすめ。また私のように塗料や接着剤の臭いがつらい方には特におすすめできます。
スナップキットシリーズ、実際に組み立ててものすごく楽しかったので、実はさらに3車種、買いました。ワクワクします。ふふふ。
また組み立てたら、記事にします。お楽しみに。
ザ・スナップキットシリーズの記事一覧>>タグ:楽プラ
うちで乗っているスペーシアカスタム(MK-42S)の記事>>スペーシアカスタムを買う | Got a New Suzuki Spacia Custom
Super GTを観に行ったときの記事>>SUPER GT 第3戦 もてぎ観戦 GT500編 | SUPER GT Rd3 Motegi GT500 Class
車記事一覧>>カテゴリ:大好きな車
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今回組み立てたのが、私の大大大好きなスポーツカー「トヨタ 86」(後期)!

実に12年ぶりのプラモ作り。当記事では組み立ての注意点、感動したことや仕上がりについて、まとめます。
ザ・スナップキットとは?
プラモデルは接着剤や塗料を使って仕上げるのが普通。ガンダムのプラスチックモデル(通称:ガンプラ)こそ昔から多色成形・スナップフィット(=組み立てに接着剤不要)が主流ですが、特にカーモデルは接着剤・塗装ありきで組み立てるのが普通でした。

2017年にアオシマから発売された「スナップキット」シリーズは、ボディの塗装は成形色で再現し、細かい塗装はシールで仕上げるというお手軽さが特長。
第1弾「スズキ・ハスラー」が発売されたのを皮切りに、2022年3月現在、13台がラインナップされています(今年6月と8月にさらに2車種が追加予定)。
86はシリーズ第3弾のモデルです。
私は持病であるME(筋痛性脳脊髄炎)の悪化と共に、接着剤・塗料や溶剤に対して極端に弱くなり、臭いを嗅いでしまうとひどい頭痛や気分の悪さが起こるようになりました。
そのため、10年以上プラモから遠ざかっていたのですが、接着剤すら要らないモデル!というわけで、思いっきり楽しんで組み立てました。
いざ組み立て!

部品が全て揃っているか確認したあと、説明書をよく読んで組み立てる手順を考えます。この組み立てる工程を考えているときも楽しいんですよね〜。
それから、部品を食器用の中性洗剤で洗います。

プラスチック製品を製造する際、成形した型から部品を外しやすくするため、離型剤と呼ばれる油を使うそうです。
その油が残っているとシールや塗料が剥がれやすくなったり、接着も弱くなったりするので、組み立てる前に泡をつけて洗います。
10年以上前の知識なので、今の製品がどうなっているかは分かりませんが、念のため洗いました。

タオルで拭いて、新聞紙の上に並べて乾燥させます。

用意した工具はタミヤの精密ニッパー、つまようじ、竹串、ダイヤモンドヤスリ(3本)、模型用ヤスリ(3本)。あと写真に撮り忘れましたが、ピンセットと綿棒。
24分の1のカーモデルを作り慣れた人間にとっても32分の1はかなり小さく、部品が細かいです。そのためオレンジ色の太字にした4つの道具は絶対に必要です。綿棒とつまようじはシール貼りに使いました。
私はピンセットなしで組み立てられる自信はないです。あと視力があっても、ルーペがあると便利です。
用意ができたら説明書に従い、組み立てていきます。ボディのシール貼りから。

このシールが強度があり、つまようじで軽くこすって圧着しても傷だらけになることもなく、適度に厚みがありながら曲面にも馴染むという魔法のような代物。
シールの厚みも計算し尽くされ、貼る場所が気持ち良いほどに決まっていきます。
また数回剥がす程度だと粘着力が落ちることもなく、剥がれてくることもないです。すごいです。

ライトレンズに刻印された86ロゴも再現。直径1ミリの中にロゴが印刷されています。私は視力には自信がありますが、肉眼ではほとんど見えないほどの大きさです。

小さい部品にシールを貼るときは、ランナー(=パーツの枠)につけたままにすると良いですよ。
問題発生と対処法

内装はダッシュボードとドア内側の部品を起こし、バスタブのような形にします。ダッシュボード側面には突起があり(赤矢印部)、ドアの内側の穴(青矢印部)に差し込むようになっています。
しかし、うっかり右側の突起を切り取ってしまい、ダッシュボードとドア内側に2ミリほどの隙間ができてしまいました。
そこで、突起のあったところに1ミリの穴を開け・・・


その穴に0.8ミリの真鍮線を通し、線を曲げて留め金にしました。

ボディに接触することもなく、きれいに収まりました。ほっ。
接着剤は使っていません。艦船模型を作ったときに揃えた真鍮線が役に立ちました。

あとはボディとシャシーを合わせれば完成。ボディとシャシーはパチンという音を立てて、ピタリとハマりました。
あとで気がついたのですが、このとき車内に入っているほこりをブロワなどでしっかりと吹き飛ばしておいた方が良かったです。
完成後も分解できると思っていたのですが、思った以上に強くハマっていて、壊す覚悟がないと分解はできません。
そのため、ダッシュボードの上に長い糸くずが入ったままになってしまいました。次の車を作るときの教訓です。
突起を切り取ってしまったアクシデントもあり、思ったより時間がかかりましたが、2時間40分かけて完成です!!
86ギャラリー

組み立てた直後にパチリ。

塗装も研ぎ出し(=塗装表面を磨いて艶を出す作業)もなしでこのツヤ♪

ボディ色であるメタリックの金属粒子も成形色で再現されているのが驚き。

実車も何度かみたことがありますが、この色は本当によく再現されています。

ナビ部分のシールが光を反射して、ディスプレイが点灯しているように見えます。

真横から。4輪ともきっちり接地します。

左側。かっこいいなぁ。

やっぱり86はいい。
模型作りが初めての人にもおすすめ

今回86を作ってみて、以前作っていたモデルと比べ何もかもが進化しており、部品精度やシールの質、成形色のきれいさに驚きの連続でした。
部品点数も少なく、ニッパーとピンセットさえあればできるので、初心者にもおすすめ。また私のように塗料や接着剤の臭いがつらい方には特におすすめできます。
スナップキットシリーズ、実際に組み立ててものすごく楽しかったので、実はさらに3車種、買いました。ワクワクします。ふふふ。
また組み立てたら、記事にします。お楽しみに。
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