今日、日本語を学習しているアメリカの友人と話していて面白い発見がありました。
それは「打ち上げ花火」です。

英語の複数形、単数形の話をしていて、打ち上げ花火の数え方の話になったのですが、"fireworks"は単数形では使われることはなく、たいてい複数形で使うそうです。
なるほど、花火大会で次々と上がる花火には確かにそのまま使えます。花火が一発だけ上がって終わりの花火大会なんてありませんしね。
では花火が一発だけ上がって、大空に一輪の花を咲かせている様子を説明するにはどうしたらいいのか聞くと、その答えに驚きました。
日本人(少なくても私)にとって花火は読んで字の如く、火の花が天高く上がり大空にその花を咲かせるというイメージですが、彼女によると英語圏の人にはその感覚はないそうです。 「fireworks=花」ではなので、数えるという感覚がそもそもなかったそうです。

あえて数えるとすれば、"one shot of firewoks"あるいは"one explosion of fireworks"などがいいのではないかと言っていました。
ただ、「手持ち花火」は"sparkler"という単語があり、こちらはa sparkler / sparklersと数えることができます。
花火ついでに、ここからは花火に関する英語表現を解説します!
I like fireworks better than sparklers.
「手持ち花火より打ち上げ花火のほうが好き。」
※"打ち上げ花火"と調べたら“skyrocket"という単語も出てきたのですが、アメリカ人の友達曰く、一般的ではない表現だそうで、少なくとも彼女は一度も聞いたことがないと言っていました。
・花火大会・・・a fireworks festival / a fireworks show /a fireworks display
The fireworks display in Tsuchiura, which takes place in October, is famous across Japan.
「10月に行われる土浦の花火大会は、全国的にも有名」
I went to the fireworks festival the other day, but I didn’t get to take photos of the fireworks because of the huge crowds.
「先日、花火大会に行ったのだけど、人が多すぎて肝心の花火が撮れなかった」
・屋台 (的屋) ・・・a food stand / a food stall
For some reason, you can find at least one food stand that sells yakisoba at any summer festival in Japan.
「どういうわけか、日本の夏祭りでは、焼きそばを売っている屋台が最低でも一箇所は必ずある」
手持ち花火全般のことを指します。数えられるので、一つの場合は"a sparkler"、二つ以上の場合は"sparklers"です。
・ロケット花火・・・rocket fireworks
一発のロケット花火の場合には"a shot of rocket fireworks"や"a rocket (firework)"と言えます。
He shot a rocket firework into the sky.
「彼はロケット花火を一発、空に向けて発射した」
・線香花火・・・a type of Japanese sparkler that looks like a fuse
"sparkler"でも手持ち花火であることは伝えられますが、日本独特の花火なので、具体的に説明しないと通じません。「導火線(=a fuse)のような手持ち花火」という表現をすれば伝わると、アメリカ人の友達に教えてもらいました。
・ねずみ花火・・・a ground spinner
A ground spinner ran under the porch.
「ねずみ花火が暴走して、縁側の下に入り込んでしまった」
※"ねずみ花火"を辞書で調べると"a freewheeling pinwheel"や"a pinwheel firework"という言葉が出てきますが、友人曰く、使ったことも聞いたことない表現だそうです。"地面の上をぐるぐる回る"という意味の"a ground spinner"の方が分かりやすいのでおすすめです。
・手持ち噴出花火・・・a roman candle
He accidentally shot a roman candle on his feet.
「彼は手持ち噴出花火の向きを間違えて、自分の足に発射してしまった」
・噴火花火・・・fountains

Fountain fireworks are brighter than you may think, so you can take pictures of them without using a tripod.
「噴火花火は意外と明るいので、三脚がなくても十分きれいな写真が撮れる」
・爆竹・・・a firecracker / firecrackers
・手持ち花火をする・・・shoot off fireworks / set off fireworks
I set off fireworks at the beach with my friends yesterday.
「昨日は砂浜で友達と一緒に花火をして遊んだ」
※"花火で遊ぶ"と言うために"play with fireworks"とすると、“火遊びをする"という危険なイメージがあるそうなので注意!"shoot off fireworks / set off fireworks"にも"花火で遊んで楽しい時間を過ごす"というニュアンスがあります。
「日本では夏なら花火はコンビニやスーパーなどで簡単に手に入る」
In the summer, you can get sparklers at any convenience store or supermarket across Japan.
「日本では夏なら花火はコンビニやスーパーなどで簡単に手に入る」
I associate summer with fireworks festivals.
「花火は日本の夏の風物詩である 」
About 7,000 fireworks are shot in the sky at Koumon Fireworks Festival in Mito.
「水戸の黄門祭り花火大会では7,000発の花火が打ち上げられる」
"be shot in the sky"で"空に打ち上げられる"という意味になります。
About 7,000 fireworks are shot off at Koumon Fireworks Festival in Mito.
「水戸の黄門祭り花火大会では7,000発の花火が打ち上げられる」
"打ち上げる"は"shoot off"という動詞も使えます。

いかがでしたか?花火一つで文化の違いも感じられるなんて面白いですね。
また文化の違いを発見したら記事にしたいと思います。
★当記事は、2014年8月31日に投稿した記事を大幅に加筆修正し再投稿しました。
日本語と英語の感覚の違い その他の記事>>こちら
今日の英検1級単語:
posthumously 副詞 死後に
Vinent van Goah became posthumously famous. フィンセント・ファン・ゴッホは死後有名になった。スポンサーリンク
それは「打ち上げ花火」です。

英語の複数形、単数形の話をしていて、打ち上げ花火の数え方の話になったのですが、"fireworks"は単数形では使われることはなく、たいてい複数形で使うそうです。
なるほど、花火大会で次々と上がる花火には確かにそのまま使えます。花火が一発だけ上がって終わりの花火大会なんてありませんしね。
では花火が一発だけ上がって、大空に一輪の花を咲かせている様子を説明するにはどうしたらいいのか聞くと、その答えに驚きました。
日本人(少なくても私)にとって花火は読んで字の如く、火の花が天高く上がり大空にその花を咲かせるというイメージですが、彼女によると英語圏の人にはその感覚はないそうです。 「fireworks=花」ではなので、数えるという感覚がそもそもなかったそうです。

あえて数えるとすれば、"one shot of firewoks"あるいは"one explosion of fireworks"などがいいのではないかと言っていました。
ただ、「手持ち花火」は"sparkler"という単語があり、こちらはa sparkler / sparklersと数えることができます。
花火ついでに、ここからは花火に関する英語表現を解説します!
花火の英語表現
打ち上げ花火
・打ち上げ花火・・・fireworksI like fireworks better than sparklers.
「手持ち花火より打ち上げ花火のほうが好き。」
※"打ち上げ花火"と調べたら“skyrocket"という単語も出てきたのですが、アメリカ人の友達曰く、一般的ではない表現だそうで、少なくとも彼女は一度も聞いたことがないと言っていました。
・花火大会・・・a fireworks festival / a fireworks show /a fireworks display
The fireworks display in Tsuchiura, which takes place in October, is famous across Japan.
「10月に行われる土浦の花火大会は、全国的にも有名」
I went to the fireworks festival the other day, but I didn’t get to take photos of the fireworks because of the huge crowds.
「先日、花火大会に行ったのだけど、人が多すぎて肝心の花火が撮れなかった」
・屋台 (的屋) ・・・a food stand / a food stall
For some reason, you can find at least one food stand that sells yakisoba at any summer festival in Japan.
「どういうわけか、日本の夏祭りでは、焼きそばを売っている屋台が最低でも一箇所は必ずある」
手持ち花火
・手持ち花火・・・a sparkler / sparklers手持ち花火全般のことを指します。数えられるので、一つの場合は"a sparkler"、二つ以上の場合は"sparklers"です。
・ロケット花火・・・rocket fireworks
一発のロケット花火の場合には"a shot of rocket fireworks"や"a rocket (firework)"と言えます。
He shot a rocket firework into the sky.
「彼はロケット花火を一発、空に向けて発射した」
・線香花火・・・a type of Japanese sparkler that looks like a fuse
"sparkler"でも手持ち花火であることは伝えられますが、日本独特の花火なので、具体的に説明しないと通じません。「導火線(=a fuse)のような手持ち花火」という表現をすれば伝わると、アメリカ人の友達に教えてもらいました。
・ねずみ花火・・・a ground spinner
A ground spinner ran under the porch.
「ねずみ花火が暴走して、縁側の下に入り込んでしまった」
※"ねずみ花火"を辞書で調べると"a freewheeling pinwheel"や"a pinwheel firework"という言葉が出てきますが、友人曰く、使ったことも聞いたことない表現だそうです。"地面の上をぐるぐる回る"という意味の"a ground spinner"の方が分かりやすいのでおすすめです。
・手持ち噴出花火・・・a roman candle
He accidentally shot a roman candle on his feet.
「彼は手持ち噴出花火の向きを間違えて、自分の足に発射してしまった」
・噴火花火・・・fountains

Fountain fireworks are brighter than you may think, so you can take pictures of them without using a tripod.
「噴火花火は意外と明るいので、三脚がなくても十分きれいな写真が撮れる」
・爆竹・・・a firecracker / firecrackers
・手持ち花火をする・・・shoot off fireworks / set off fireworks
I set off fireworks at the beach with my friends yesterday.
「昨日は砂浜で友達と一緒に花火をして遊んだ」
※"花火で遊ぶ"と言うために"play with fireworks"とすると、“火遊びをする"という危険なイメージがあるそうなので注意!"shoot off fireworks / set off fireworks"にも"花火で遊んで楽しい時間を過ごす"というニュアンスがあります。
夏の風物詩
In the summer, sparklers are readily available at any convenience store or supermarket in Japan.「日本では夏なら花火はコンビニやスーパーなどで簡単に手に入る」
In the summer, you can get sparklers at any convenience store or supermarket across Japan.
「日本では夏なら花火はコンビニやスーパーなどで簡単に手に入る」
I associate summer with fireworks festivals.
「花火は日本の夏の風物詩である 」
About 7,000 fireworks are shot in the sky at Koumon Fireworks Festival in Mito.
「水戸の黄門祭り花火大会では7,000発の花火が打ち上げられる」
"be shot in the sky"で"空に打ち上げられる"という意味になります。
About 7,000 fireworks are shot off at Koumon Fireworks Festival in Mito.
「水戸の黄門祭り花火大会では7,000発の花火が打ち上げられる」
"打ち上げる"は"shoot off"という動詞も使えます。
まとめ

いかがでしたか?花火一つで文化の違いも感じられるなんて面白いですね。
また文化の違いを発見したら記事にしたいと思います。
★当記事は、2014年8月31日に投稿した記事を大幅に加筆修正し再投稿しました。
日本語と英語の感覚の違い その他の記事>>こちら
今日の英検1級単語:
posthumously 副詞 死後に
Vinent van Goah became posthumously famous. フィンセント・ファン・ゴッホは死後有名になった。
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