今回は、慢性病を持ちながら英語学習を続けた私の体験を少し書きたいと思います。
それから、リスニング力アップに役に立ったYouTubeチャンネルもご紹介します。
▼関連記事:私の病気についての記事はこちら
慢性疲労症候群と診断される | Diagnosed with Chronic Fatigue Syndrome
働きたい英会話スクールもだいたい決まり、就職に向けて行動を開始しようとした2013年2月、謎の咳、めまい、光過敏が出て、さらに頭痛がひどくなりました。
そこで考えたのは YouTube動画の多聴。なるべく音だけで様子が分かる、解説の多いユーチューバーのビデオブログをひたすら聴きました。
さらに英語で英文法の解説をする動画もたくさん聴きました。体調のましな日は、動画に出てくる使えそうな英語表現を、横になったまま紙にメモ。
▲実際に使用しているクリップボード。横になったままメモをとることが出来るのでオススメです。
メモは結局 A4コピー用紙15枚くらいになりました。そんな生活を続けること3ヶ月。5月にはようやく咳も治まり、体調は徐々に元の状態に。そして7月末、ついに念願の英会話講師になることができました。
この3ヶ月は、焦りともどかしさと症状のキツさで、今振り返ってみても本当に大変な時期でした。しかし、この3か月間で見つけた英会話チャンネルやYouTuberの存在は講師になってから大変役に立っています。
そして横になりながらでも英語力を上げることができたこの経験は、講師として確かなプラスになっています。
・文法に対する苦手意識がほぼなくなりました。 本場の英文法は日本語の英文法より意味がわかりやすく理にかなっていて、完了形や進行形などの時制について感覚的に理解できるようになりました。
・上の二つの相乗効果で、意外にもリスニング力だけでなく、スピーキング力が飛躍的に上がりました。語彙が増えたことで、表現の幅が広がったことが一つの理由。そして文法を感覚的に掴めたことで、英語を英語の語順で考える力がさらについたのがもう一つの理由です。
実は、リスニングの練習をしてスピーキング力が上がったのはそれ以前にもありました。"The OC"というアメリカのドラマを観て、気に入った表現があればメモをして、スラスラ言えるようになるまでひたすら音読ということを、半年くらい続けた時です。
英検準1級に合格する前後のことで、多聴をするのに最も効果的なレベルにいたことも良かったと思います。
▲「バイリンガール英会話」今や登録者数が120万人を超える大人気YouTuber。ネイティブが日常で使う表現の解説はもちろん、海外旅行先で使える便利な英会話表現など、内容は幅広く、多くの事が学べます。
また本も出版されています。勉強というより、コミュニケーションツールとしての英語を楽しく学べる本です。以前レビュー記事を書いたので、良かったらそちらもチェックしてみて下さい。
関連記事:マンガで気軽に英語学習!吉田ちか著「バイリンガール英会話」を読む
▲「ミカエラ」福岡在住のカナダ人YouTuber・ブロガー。
外国語学習や、カナダ人の視点で見た日本など、聞き取りやすい発音でたくさん話をされるので勉強になります。
あとこれは比較的最近の動画ですが、日本と英語圏の文化の違いとして”あいづち”を取り上げた動画があります。これはまさに目から鱗で、大変な衝撃を受けました。ぜひご覧ください!
▲「Rachel and Jun」夫婦で運営されているチャンネル。
国際恋愛・結婚に関する話や、アメリカ人Rachelさんから見た日本の生活、日本にいながら英語堪能のJunさんの英語学習法など。参考になること間違いなしです。
▲「Hapa英会話」カリフォルニア出身の日米ハーフ・Junさんによる英会話チャンネル。
トイレのドアをノックされたとき何て言う?といった、生活密着型の英語表現を学ぶことが出来ます。解説が日本語なので、目を閉じて聴いていても内容がたくさん入ってきます。
(このチャンネルは2013年当時聴いていたチャンネルではないですが、とても良い動画ばかりなので、ここでご紹介しました。)
▲「engvid.com」カナダのESLチャンネル。堅い英語表現から俗語、文法など、英語に関する様々なことを解説しています。全て英語ですが学習者向けなので、丁寧にはっきりと喋る講師が多く、聞き取りやすいです。
▲「Anglo-Link」英語学習者向けのESLチャンネル。
学習者が間違えやすい発音の解説のほか、品詞の違いによる語順の違いなど、平易な言葉で説明しています。
私が一番の衝撃を受けたのが過去進行形の動画。日本の文法書をいくら読んでもピンとこなかった用法が、たった10分そこそこの動画一本でパズルのピースがはまるかのごとく、自分のものになった感覚がありました。
この3か月間の多聴がなかったら、さらに苦労していたと思います。講師になるまで回り道になりましたが、結果としては良かったと、今にしてみれば思います。
当時は「何でこんな思いをしなければならないんだろう」「勉強くらい普通にやりたい・・・」と悔しさに涙がにじんだ日もありましたが、「人生塞翁が馬」ですね。
これからも日々変化する体調とうまく折り合いをつけながら、TESOLや英検一級の勉強を出来る方法で続けていきたいと思います。
▼この記事は英語版も書きました。
Listening to YouTube Videos to Improve Your English【Chronic Illness and English Learning】
【英語のリスニングが上手くなりたい人へ】ディクテーションのすゝめ
私の英語学習歴 ~オンライン英会話講師になるまで~ | How I Learned English —Until I Became an English Tutor
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それから、リスニング力アップに役に立ったYouTubeチャンネルもご紹介します。
▼関連記事:私の病気についての記事はこちら
慢性疲労症候群と診断される | Diagnosed with Chronic Fatigue Syndrome
YouTube動画をたくさん「聴いた」理由
私は2012年に翻訳専門学校の通信講座を終え、2013年はオンライン英会話講師になるために動き出した年でした。働きたい英会話スクールもだいたい決まり、就職に向けて行動を開始しようとした2013年2月、謎の咳、めまい、光過敏が出て、さらに頭痛がひどくなりました。
仕事の応募はおろか、食事の時以外は横になっているしかない状態に。当時、ある程度の英語力はありましたが十分とは言えず、講師になるまでに少しでも力を付けておきたい時期でもありました。
しかし勉強をしようにもめまいが酷く座っていられないし、咳と喉の痛みで音読の練習もできない。しかも光過敏でパソコンやテレビの画面を見て10分もすると、無数の針が刺さっているかのような目の痛みが起こり、頭痛も悪化。ほとほと困りました。そこで考えたのは YouTube動画の多聴。なるべく音だけで様子が分かる、解説の多いユーチューバーのビデオブログをひたすら聴きました。
さらに英語で英文法の解説をする動画もたくさん聴きました。体調のましな日は、動画に出てくる使えそうな英語表現を、横になったまま紙にメモ。
▲実際に使用しているクリップボード。横になったままメモをとることが出来るのでオススメです。
メモは結局 A4コピー用紙15枚くらいになりました。そんな生活を続けること3ヶ月。5月にはようやく咳も治まり、体調は徐々に元の状態に。そして7月末、ついに念願の英会話講師になることができました。
この3ヶ月は、焦りともどかしさと症状のキツさで、今振り返ってみても本当に大変な時期でした。しかし、この3か月間で見つけた英会話チャンネルやYouTuberの存在は講師になってから大変役に立っています。
そして横になりながらでも英語力を上げることができたこの経験は、講師として確かなプラスになっています。
3ヶ月間の YouTube動画多聴で起きた変化
・日本在住のカナダ人、アメリカ人のビデオブログを通して、日本の生活で使われるものや、日本の習慣などについて、使える英語表現が飛躍的に増えました。・文法に対する苦手意識がほぼなくなりました。 本場の英文法は日本語の英文法より意味がわかりやすく理にかなっていて、完了形や進行形などの時制について感覚的に理解できるようになりました。
・上の二つの相乗効果で、意外にもリスニング力だけでなく、スピーキング力が飛躍的に上がりました。語彙が増えたことで、表現の幅が広がったことが一つの理由。そして文法を感覚的に掴めたことで、英語を英語の語順で考える力がさらについたのがもう一つの理由です。
実は、リスニングの練習をしてスピーキング力が上がったのはそれ以前にもありました。"The OC"というアメリカのドラマを観て、気に入った表現があればメモをして、スラスラ言えるようになるまでひたすら音読ということを、半年くらい続けた時です。
英検準1級に合格する前後のことで、多聴をするのに最も効果的なレベルにいたことも良かったと思います。
多聴におすすめYouTubeチャンネル
▲「バイリンガール英会話」今や登録者数が120万人を超える大人気YouTuber。ネイティブが日常で使う表現の解説はもちろん、海外旅行先で使える便利な英会話表現など、内容は幅広く、多くの事が学べます。
また本も出版されています。勉強というより、コミュニケーションツールとしての英語を楽しく学べる本です。以前レビュー記事を書いたので、良かったらそちらもチェックしてみて下さい。
関連記事:マンガで気軽に英語学習!吉田ちか著「バイリンガール英会話」を読む
▲「ミカエラ」福岡在住のカナダ人YouTuber・ブロガー。
外国語学習や、カナダ人の視点で見た日本など、聞き取りやすい発音でたくさん話をされるので勉強になります。
あとこれは比較的最近の動画ですが、日本と英語圏の文化の違いとして”あいづち”を取り上げた動画があります。これはまさに目から鱗で、大変な衝撃を受けました。ぜひご覧ください!
▲「Rachel and Jun」夫婦で運営されているチャンネル。
国際恋愛・結婚に関する話や、アメリカ人Rachelさんから見た日本の生活、日本にいながら英語堪能のJunさんの英語学習法など。参考になること間違いなしです。
▲「Hapa英会話」カリフォルニア出身の日米ハーフ・Junさんによる英会話チャンネル。
トイレのドアをノックされたとき何て言う?といった、生活密着型の英語表現を学ぶことが出来ます。解説が日本語なので、目を閉じて聴いていても内容がたくさん入ってきます。
(このチャンネルは2013年当時聴いていたチャンネルではないですが、とても良い動画ばかりなので、ここでご紹介しました。)
▲「engvid.com」カナダのESLチャンネル。堅い英語表現から俗語、文法など、英語に関する様々なことを解説しています。全て英語ですが学習者向けなので、丁寧にはっきりと喋る講師が多く、聞き取りやすいです。
▲「Anglo-Link」英語学習者向けのESLチャンネル。
学習者が間違えやすい発音の解説のほか、品詞の違いによる語順の違いなど、平易な言葉で説明しています。
私が一番の衝撃を受けたのが過去進行形の動画。日本の文法書をいくら読んでもピンとこなかった用法が、たった10分そこそこの動画一本でパズルのピースがはまるかのごとく、自分のものになった感覚がありました。
まとめ
私は英会話講師を始めた当時、英検は準1級、TOEICは755点ありましたが、それでも英語力は十分とは言えず、非常に苦労しました。この3か月間の多聴がなかったら、さらに苦労していたと思います。講師になるまで回り道になりましたが、結果としては良かったと、今にしてみれば思います。
当時は「何でこんな思いをしなければならないんだろう」「勉強くらい普通にやりたい・・・」と悔しさに涙がにじんだ日もありましたが、「人生塞翁が馬」ですね。
これからも日々変化する体調とうまく折り合いをつけながら、TESOLや英検一級の勉強を出来る方法で続けていきたいと思います。
▼この記事は英語版も書きました。
Listening to YouTube Videos to Improve Your English【Chronic Illness and English Learning】
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