私はオンライン英語講師になって、来月でちょうど10年になります。
教える資格も経験も全くない、ゼロから始めた英語講師の仕事。最初の頃はネット回線も不安定で、今ほど便利なオンラインツールもなく、試行錯誤の毎日でした。
当時の私には講師業の師匠となる人は周りにおらず、教え方を教わる機会も全くなかったことから「本当にこのやり方で合っているかな?」と心細く思うことは数え切れないほどありました。
講師歴10年になるのを機に、教材選び、レッスン素材の作り方、便利なツールなど、過去の自分が知りたかったことを新人オンライン英語講師の方々に伝えたいと思うようになりました。
そしてオンラインで少人数のワークショップという形で実現したいです。その名も「新人オンライン英語講師向けワークショップ(仮)」です。
・・・もう少しカッコいい名前を思いついたら変更します。
現時点ではまだ決まっていないことばかりなので、どんなワークショップにしたいのか、メモ代わりに当記事にまとめていきます。
講師業に役立つ情報を伝え、その内容を元に、受講生同士でディスカッションやペアワークをするという形式です。
講義形式ではなく、ワークショップ申し込み時に受講生にアンケート調査を行い、レッスンで困ったことを教えてもらい、ワークショップ中に意見交換をするということもしたいです。
ワークショップ後には講座中に取り上げた内容をまとめたPDFを作成して配布、というのが大まかな流れです。
対象となる新人英語講師は「オンライン・対面での英語講師歴3年未満」か「レッスン実施数240コマ(100時間)未満」のいずれを満たす方にしようかと思っています。
私は200コマくらいまでが本当に大変だったので、自分の体感を基準にしてます。
オンライン英語講師になりたての頃に困ったことの解消の手助け・ヒントとなるのがこのワークショップの目的なので、私が新人講師時代に困ったことについて思いつくままに書いてみます。
→英検一次試験対策ってどうやったらいいの?というところからスタート。
私は英検対策は二次を除けば誰にも教わることなく、NHKラジオ講座を使ってひたすら独学し、問題集を解いて臨んだので、生徒さんがどんなレッスンを希望されているのかさっぱりわからず。
講師になった時は過去問すら持っていませんでした(←よく講師をやろうと思いましたよね...。)
2.「英語喋れるようになりたいけど、何をすれば良いか分からないからレッスンで何をやるかは完全お任せ!」というリクエスト。
→これは今も昔も意外と多くて、初めの内はかなり戸惑いました。これについては私なりの考えがあるので、ワークショップで使う資料に書いておこうと思います。
3. サイコロやプリントなど、対面で使える道具が使えない。
→ビデオ通話をうまく使えば、ボードゲームで使うサイコロの代わりとなるものはあります。今は画面共有機能が黒板代わりになるので、プリントのような配布物も画面上で再現可能です。
4. 自身の英語力が足りない…
→日本人英語講師をしていると「〇〇って英語で何と言うのですか?」という質問は非常に多いですね。やはり普段から英語力を鍛えるのはもちろんですが、日本語から英語に翻訳する力を磨いておくことは非常に重要だと感じます。
具体的な方法については資料にまとめたいと思いますが、これは英語講師になるくらいの方々なら既に自分に合った勉強法を見つけているはずなので、ワークショップで取り上げる必要はないのかな?とも思います。
5. どんなツールが使えるのか分からない。
→Skypeも10年前はビデオ通話をしながらだと、ファイルのやり取りはおろか、リンクを開くことさえできなかったりしました。画面共有もレッスンのメインツールとして安定して使えるようになったのはここ数年です。
ワークショップでは今私が使っているツールと、その使い方をご紹介できたらと思っています。
6. レッスン素材の作り方。
→完全に自作でなくとも、トピック一覧表やスクリプトの色分け、難しい単語に日本語訳をつけた素材が作れるようになれば、レッスンの幅は大きく広がります。
私が今までどんなふうに素材を作ってきたのかご紹介して、ヒントになればいいなと思います。
→私は慢性病を持っていて、毎日の体調に大きな波があり、朝目が覚めた時は調子良いと思っても夕方にはひどい頭痛やだるさに悩まされる…ということが日常茶飯事です。
そのため、レッスンを無事にこなすだけでもけっこう大変。長い間レッスンを隔週で実施していたのも、この不安が一番の理由です(現在は毎週開講中!)
持病はここ数年で悪化していて体力も落ちていますが、以前ほど不安を感じなくなってきています。
2. 自分より英語の上手い生徒さんが予約するのではないか…
→講師になりたての頃はよく思ってました。でもこの不安を感じる必要は全くないです。これも資料にまとめます。
3. 英会話練習、生徒さんの答えがいつも "Yes"か "No"で終わってしまう(話が広がらない)...
→レッスンを予定通りに進めようとすると起こりがちで、私自身、つい最近までよくありました。今年、講師勉強会をして他の先生方のレッスンの様子を聞いている時の発見により大きく変わりました。
これは講師力でもあり会話力、ひいては人間力の部分かなと思いますが、心がけ次第でかなり良くできると思います。
→今は高校時代の友人が塾で英語講師をしているのと、TwitterやInstagramで講師仲間の繋がりがあるので、相談できる環境が整ってきました。ただ講師を始めてから初めの5年間は本当に何をするにも一人という状況だったのでかなりつらかったですね。
ワークショップが新人講師同士の繋がる場になれば、これ以上嬉しいことはないです。
2. 講師としての強みが分からない。
→同じスクールや、Twitter、Instagram、YouTubeなどで活躍されている他の講師を見ると、長期の海外経験、華やかな経歴、ネイティブ級の発音、圧倒的な資格を持つ人ばかり…。
それに比べて、自分が講師をやる意味って一体?とまで考えていた時期はありました。
この点に関しては今、新人英語講師の方々に納得のいく答えが提供できるかは分からないので、私が自分の強みと言えるもの(英検英作文・英語日記の添削と解説レッスン)を見つけるまでの経緯をお伝えできればと思います。
さて、私が講師なりたての頃に困っていたことを箇条書きにしてみました。他にもあれば追記するか、新たな記事としてまとめます。
これも自分が新人講師の頃だったらいくらで参加するかを考え、それよりずっと低めの設定です。
(レッスンで何をやればよいのか分からず悶絶し、予約を知らせる携帯の着信音を聞くたびに心臓が飛び出しそうになっていた過去の自分は、1回5,000円でも参加しますね。間違いなく。)
そこで、この記事をご覧になっている新人講師・ベテラン講師の皆さま、どんなに細かなことでもよいので、レッスンをする上で困ったことをお聞かせください。ワークショップのテーマ作成のヒントになります。
TwitterのリプやInstagramのコメントまたはDMでお知らせいただけると嬉しいです!
ワークショップ開催の時期としては30代の内に(つまり1年半以内)が目標です。←開催時期は今年度中(2024年3月末まで)を目標にしました。
書き出してみたらたくさんテーマが出てきたので、何回かに分けて実施することになると思います。
ではでは、少しずつワークショップの資料作りなど進めていきます!
ゆっきー's SNS
Twitter: @Yasunosukey
Instagram: @yukey.english
ワークショップ記事一覧>>タグ:新人英語講師ワークショップ
英語講師の仕事>>慢性病持ちの英会話講師としての働き方【体力節約の準備とレッスンの仕方を考えてます】
講師をしていて嬉しかったこと>>オンライン英会話講師として嬉しかったことベスト3
新人講師に贈る>>【失敗から学ぶ】新人英会話講師に贈るレッスン成功のプチヒント集
英語講師勉強会の記事一覧>>タグ:英語講師勉強会
英語講師業の記事一覧>>カテゴリ:英会話講師の仕事とTESOL
スポンサーリンク
教える資格も経験も全くない、ゼロから始めた英語講師の仕事。最初の頃はネット回線も不安定で、今ほど便利なオンラインツールもなく、試行錯誤の毎日でした。
当時の私には講師業の師匠となる人は周りにおらず、教え方を教わる機会も全くなかったことから「本当にこのやり方で合っているかな?」と心細く思うことは数え切れないほどありました。
講師歴10年になるのを機に、教材選び、レッスン素材の作り方、便利なツールなど、過去の自分が知りたかったことを新人オンライン英語講師の方々に伝えたいと思うようになりました。
そしてオンラインで少人数のワークショップという形で実現したいです。その名も「新人オンライン英語講師向けワークショップ(仮)」です。
・・・もう少しカッコいい名前を思いついたら変更します。
現時点ではまだ決まっていないことばかりなので、どんなワークショップにしたいのか、メモ代わりに当記事にまとめていきます。
新人オンライン英語講師向けワークショップの概要(案)
ツールはZoom、SkypeまたはGoogle Meetを使い、定員は最大5人の小さいグループでできたらと思っています。時間は1時間から1時間半程度。講師業に役立つ情報を伝え、その内容を元に、受講生同士でディスカッションやペアワークをするという形式です。
講義形式ではなく、ワークショップ申し込み時に受講生にアンケート調査を行い、レッスンで困ったことを教えてもらい、ワークショップ中に意見交換をするということもしたいです。
ワークショップ後には講座中に取り上げた内容をまとめたPDFを作成して配布、というのが大まかな流れです。
対象となる新人英語講師は「オンライン・対面での英語講師歴3年未満」か「レッスン実施数240コマ(100時間)未満」のいずれを満たす方にしようかと思っています。
私は200コマくらいまでが本当に大変だったので、自分の体感を基準にしてます。
ワークショップのテーマ
「新人講師時代に困ったこと」の解消法がワークショップのテーマになります。オンライン英語講師になりたての頃に困ったことの解消の手助け・ヒントとなるのがこのワークショップの目的なので、私が新人講師時代に困ったことについて思いつくままに書いてみます。
技術面
1.「英検2級一次試験対策」というざっくりとしたリクエスト。→英検一次試験対策ってどうやったらいいの?というところからスタート。
私は英検対策は二次を除けば誰にも教わることなく、NHKラジオ講座を使ってひたすら独学し、問題集を解いて臨んだので、生徒さんがどんなレッスンを希望されているのかさっぱりわからず。
講師になった時は過去問すら持っていませんでした(←よく講師をやろうと思いましたよね...。)
2.「英語喋れるようになりたいけど、何をすれば良いか分からないからレッスンで何をやるかは完全お任せ!」というリクエスト。
→これは今も昔も意外と多くて、初めの内はかなり戸惑いました。これについては私なりの考えがあるので、ワークショップで使う資料に書いておこうと思います。
3. サイコロやプリントなど、対面で使える道具が使えない。
→ビデオ通話をうまく使えば、ボードゲームで使うサイコロの代わりとなるものはあります。今は画面共有機能が黒板代わりになるので、プリントのような配布物も画面上で再現可能です。
4. 自身の英語力が足りない…
→日本人英語講師をしていると「〇〇って英語で何と言うのですか?」という質問は非常に多いですね。やはり普段から英語力を鍛えるのはもちろんですが、日本語から英語に翻訳する力を磨いておくことは非常に重要だと感じます。
具体的な方法については資料にまとめたいと思いますが、これは英語講師になるくらいの方々なら既に自分に合った勉強法を見つけているはずなので、ワークショップで取り上げる必要はないのかな?とも思います。
5. どんなツールが使えるのか分からない。
→Skypeも10年前はビデオ通話をしながらだと、ファイルのやり取りはおろか、リンクを開くことさえできなかったりしました。画面共有もレッスンのメインツールとして安定して使えるようになったのはここ数年です。
ワークショップでは今私が使っているツールと、その使い方をご紹介できたらと思っています。
6. レッスン素材の作り方。
→完全に自作でなくとも、トピック一覧表やスクリプトの色分け、難しい単語に日本語訳をつけた素材が作れるようになれば、レッスンの幅は大きく広がります。
私が今までどんなふうに素材を作ってきたのかご紹介して、ヒントになればいいなと思います。
マインド面
1. レッスンがきちんと提供できるか不安…→私は慢性病を持っていて、毎日の体調に大きな波があり、朝目が覚めた時は調子良いと思っても夕方にはひどい頭痛やだるさに悩まされる…ということが日常茶飯事です。
そのため、レッスンを無事にこなすだけでもけっこう大変。長い間レッスンを隔週で実施していたのも、この不安が一番の理由です(現在は毎週開講中!)
持病はここ数年で悪化していて体力も落ちていますが、以前ほど不安を感じなくなってきています。
2. 自分より英語の上手い生徒さんが予約するのではないか…
→講師になりたての頃はよく思ってました。でもこの不安を感じる必要は全くないです。これも資料にまとめます。
3. 英会話練習、生徒さんの答えがいつも "Yes"か "No"で終わってしまう(話が広がらない)...
→レッスンを予定通りに進めようとすると起こりがちで、私自身、つい最近までよくありました。今年、講師勉強会をして他の先生方のレッスンの様子を聞いている時の発見により大きく変わりました。
これは講師力でもあり会話力、ひいては人間力の部分かなと思いますが、心がけ次第でかなり良くできると思います。
講師業全般
1. 相談できる講師仲間がいない…→今は高校時代の友人が塾で英語講師をしているのと、TwitterやInstagramで講師仲間の繋がりがあるので、相談できる環境が整ってきました。ただ講師を始めてから初めの5年間は本当に何をするにも一人という状況だったのでかなりつらかったですね。
ワークショップが新人講師同士の繋がる場になれば、これ以上嬉しいことはないです。
2. 講師としての強みが分からない。
→同じスクールや、Twitter、Instagram、YouTubeなどで活躍されている他の講師を見ると、長期の海外経験、華やかな経歴、ネイティブ級の発音、圧倒的な資格を持つ人ばかり…。
それに比べて、自分が講師をやる意味って一体?とまで考えていた時期はありました。
この点に関しては今、新人英語講師の方々に納得のいく答えが提供できるかは分からないので、私が自分の強みと言えるもの(英検英作文・英語日記の添削と解説レッスン)を見つけるまでの経緯をお伝えできればと思います。
さて、私が講師なりたての頃に困っていたことを箇条書きにしてみました。他にもあれば追記するか、新たな記事としてまとめます。
参加料
ワークショップの参加料は1人2,000円で、初めの内はモニター価格で半額の1,000円を予定しています。これも自分が新人講師の頃だったらいくらで参加するかを考え、それよりずっと低めの設定です。
(レッスンで何をやればよいのか分からず悶絶し、予約を知らせる携帯の着信音を聞くたびに心臓が飛び出しそうになっていた過去の自分は、1回5,000円でも参加しますね。間違いなく。)
オンライン英語講師のお困りごと募集します
新人英語講師とはいっても、経歴も違えば英語の学習歴も全く違うので、講師同士、さまざまな意見交換ができる場にしたいと思っています。そこで、この記事をご覧になっている新人講師・ベテラン講師の皆さま、どんなに細かなことでもよいので、レッスンをする上で困ったことをお聞かせください。ワークショップのテーマ作成のヒントになります。
TwitterのリプやInstagramのコメントまたはDMでお知らせいただけると嬉しいです!
書き出してみたらたくさんテーマが出てきたので、何回かに分けて実施することになると思います。
ではでは、少しずつワークショップの資料作りなど進めていきます!
ゆっきー's SNS
Twitter: @Yasunosukey
Instagram: @yukey.english
関連記事
ワークショップのテーマについて>>新人英語講師ワークショップのテーマその1【完全お任せレッスンリクエストの応え方】ワークショップ記事一覧>>タグ:新人英語講師ワークショップ
英語講師の仕事>>慢性病持ちの英会話講師としての働き方【体力節約の準備とレッスンの仕方を考えてます】
講師をしていて嬉しかったこと>>オンライン英会話講師として嬉しかったことベスト3
新人講師に贈る>>【失敗から学ぶ】新人英会話講師に贈るレッスン成功のプチヒント集
英語講師勉強会の記事一覧>>タグ:英語講師勉強会
英語講師業の記事一覧>>カテゴリ:英会話講師の仕事とTESOL
コメント